2025年02月14日掲載
浜田浄 めぐる 1975-
高知県立美術館
- 会期
- 2025年02月08日~2025年04月13日
カルーセル
アンフォルメル、反芸術、もの派……。浜田はめまぐるしく移り変わる戦後日本のアートシーンを傍目に、東京都練馬区の小学校教員として勤めながら、自らの表現に妥協することなく手を動かし続けてきた美術家です。
もの派の作家たちを指導した斎藤義重(1904-2001)による、合板に電動ドリルで描いた作品に感銘を受けた浜田は、1975年、38歳の時に、シャープな直線が鮮烈な視覚効果をもたらす合板絵画を手掛けます。77年にはそのイメージを版画として発表、一躍注目を集めました。以降、平面作品の制作を軸に据えながら、刷る、塗る、彫る、削る、組むといった行為の反復により、時間の蓄積を感じさせる独自の抽象表現を開拓します。
浜田の作品には、原則として具象的なモティーフは表れません。しかし、清新な緊張感をたたえた描線や彫線の連なりには、手作業ならではの温もりに加えて、自らが生まれ育った土地の記憶が息づいています。作品に登場するミニマルなフォルムや抑制的な色彩も突き詰めると、朱色に染まる夕陽、黒々とした夜の海、そして視界一面に広がる水平線といった、太平洋に面した故郷、黒潮町の風景に行き当たるのです。
本展では、作風の転機にあたる1975年から2024年の最新作までのおよそ60点を通して、浜田の制作が深化する過程を体感していただきます。それはさながら、浜田が50年にわたって切り拓いてきた表現の旅路を、ともに「めぐる」かのような体験となるでしょう。[美術館サイトより]
- 展覧会名
- 浜田浄 めぐる 1975-
- 分類
- 企画展
- 会場
- 高知県立美術館
- 会期
- 2025年02月08日~2025年04月13日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
- 休館日
- 会期中無休
- 観覧料
- 一般=1,200(960)円
大学生=850(680)円
*( )内は20名以上の団体料金
*高校生以下無料
*身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳 及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市の長寿手帳所持者は無料 - 住所
-
781-8123 高知県高知市高須353-2
- 公式サイト
- https://moak.jp/event/exhibitions/hamadakiyoshi.html
- お問合せ先
- TEL:088-866-8000