大阪が生んだ建築家、世界のアンド―
半世紀間、第一線で走り続け齢八〇を超えてなお青春を生きる
闘う建築家からの人生のメッセージ

「人間も建築も、いつまでも青いまま、挑戦心にあふれていたい」ーー安藤忠雄

大阪に生まれ、独学で建築を学んだ安藤忠雄氏は、1969 年より建築設計活動をスタート。
以来既成概念を打ち破る斬新な建築作品を次々と世に送り出してきました。
90 年代以降はその活躍の舞台を世界に広げる一方で、環境再生や震災復興といった社会貢献事業にも尽力。
建築家の枠組みに留まらない、その多分野にわたる旺盛な活動は国内外で高く評価されています。

そんな安藤氏が今なお本拠地とする大阪で開催される本展は、
その壮大な挑戦の軌跡から、 現在、未来へのビジョンまでを集約、安藤忠雄氏の全てを一望にするものです。

その熱量を是非、現地に足を運び体感してください。
会場は、安藤氏も長年尽力してきた、大阪都市再生プロジェクトの最前線、「グラングリーン大阪」の「VS.(ヴイエス)」です。

会場では安藤氏本人が来場するギャラリートークやサイン会を不定期で開催しております。
詳しい日程についてはホームページやVS.公式Instagram(@vsvs.jp)をご確認ください。

【見どころ】
■約60件もの建築プロジェクトや、230点余りの安藤氏のスケッチ・ドローイング、模型などを通じて、
今なお「青春」を生きる稀代の建築家の熱量を体感。

■インスタレーション「水の教会」
安藤忠雄氏の初期代表作にして、教会3部作のひとつ「水の教会」をほぼ原寸大で再現。
本物の水をいれた水盤、北海道の自然の映像・音とともに、静謐な空間に包まれる。

■インスタレーション「安藤忠雄の建築」
VS.ならではの大規模な映像で、安藤忠雄氏の建築を象徴する三作品「光の教会」「真駒内滝野霊園頭大仏」「ブルス・ドゥ・コメルス」の空間を、
天井高15mのキューブ型スタジオに展開するオリジナルの8K映像で疑似体験することができる。

【安藤 忠雄 氏 プロフィール】
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。
コンクリートを基調とした緊張感溢れる幾何学的造形、自然を取り込んだ豊かな空間性を特徴とする。
代表作に「光の教会」 「淡路夢舞台」 「ピューリッツァー美術館」 「フォートワース現代美術館」 「地中美術館」「プンタ・デラ・ドガーナ」「上海保利大劇場」「ブルス・ドゥ・コメルス」など。
79年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、93年日本芸術院賞、95年プリツカー賞、02年アメリカ建築家協会(AIA)ゴールドメダル、05年国際建築家連合(UIA)ゴールドメダル、10年文化勲章、13年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、15 年イタリアの星勲章(グランデ・ウフィチャ―レ章)、21年フランスレジオン・ドヌール勲章(コマンドゥール)ほか受賞多数。
イエール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。
97年から東京大学教授、現在、名誉教授。