「静寂の詩学 生井亮司彫刻展」

2025年5月3日(土)~ 7月 13日(日)
小山市立車屋美術館 Kurumaya Museum of Art

生井亮司(1974年生まれ、小山市在住)の彫刻展。生井は、漆と麻布、砥粉を主な材料にした乾漆技法を用い、そのなめらかで柔らかな質感の特長を生かして、主に人物像の創作に取組んでいます。作品は対象を徹底的に見つめ、かつ自己との対話をへて制作され、静謐なたたずまいが印象的です。本展は故郷を拠点に創作活動を続けてきた25年間の創作の軌跡を、近年の人物像や抽象的形状の彫刻作品とドローイング、またあらたな表現手法として取り組みはじめた絵画作品によって紹介します。併せて、敷地内の国登録有形文化財(小川家住宅)での展示をおこない、建築物の趣と作品の静かなたたずまいを掛け合わせ、あらたな魅力を引き出そうとする展覧会です。

生井亮司プロフィール
1974年 栃木県小山市生まれ 
1998年 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科卒業
2009年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了 博士(美術)
2006年 第80回国画会展出品(2023年まで毎年出品)、個展「幽かな夏」(フタバ画廊/東京)
2008年 個展「RAINDROPS」(starnet.ZONE、ギャラリー悠日/栃木)
2009年 第83回 国展 国画賞
2013年 「少年の詩学―生井亮司個展」(小山市立車屋美術館)
2019年 「美術教育の森展」(東京藝術大学美術館)
2022年 「Articuration ―区切りと生成」企画・出品(小山市立車屋美術館)
現在 武蔵野大学教授、日本美術家連盟会員

【関連プログラム】
1.アーティストトーク 
日時:5月3日(土)、5月31日(土) 11:00~(45分程度)
会場:企画展示室 ※要当日観覧券。申込不要

2.対談「彫刻、育む土壌」 
講師:生井亮司(彫刻家)、田中修二(美術史家、日本大学教授)
日時:5月31日(土) 14:00~15:30
会場:市立博物館 視聴覚室  定員:30名
※事前申込が必要(先着順) Tel.0285-41-0968(9:00~17:00 休館日をのぞく)
もしくは申込フォームより

3.担当学芸員によるギャラリートーク
日時:6月14日(土)、7月6日(日) 14:00~(45分程度)
会場:企画展示室 ※要当日観覧券。申込不要