新作となる油彩画の連作『雲龍図』をはじめ、懸仏形式の仏像『龍神懸仏』や立体彫刻『龍頭』など、
多彩な手法で表現する龍神アート作品全24点を展示販売する、彫刻家 中村駿の作品展を開催します。
日本古来の郷愁を感じさる作風と、現代版「懸仏(かけぼとけ)」作品で人気を博す中村氏。
今展では、眼光鋭い勇猛なものから、どこかとぼけた親しみを感じさせるものまで、
表情豊かに命を吹き込まれた龍神たちが一堂に会します。
表現方法も絵画や彫刻、懸仏と多様で、来場者の目を楽しませます。
「古来、龍神は、自然環境の象徴として描かれてきました。
私は、目に見える自然現象を『龍神の頭』、見えない働きを『龍神の胴体』、
雷のような突発的現象を『龍神の爪』と捉えています。人間の心や身体にも見えない部分があり、
それは自然と同じ循環の中にあります。作品を通じて、見えるものと見えないものの境界に触れ、
内なる気づきを呼び起こすことを目指しました」(中村駿)