本展“EJ120”では、ル・コルビュジエ(Le Corbusier, 1887-1965)の計画案を含む120点の建築模型を展示いたします。“EJ”とは、ル・コルビュジエの本名であるエドゥアール・ジャンヌレ(Charles-Édouard Jeanneret)のイニシャルを意味します。
 これらの模型は、シンガポールの建築事務所RT+Q Architectsのプライベート・コレクションであり、インターン生によって制作された模型シリーズの第2弾です。RT+Qでは、インターン生が最初の1週間にル・コルビュジエの作品について研究し、模型を制作することが20年来の伝統となっています。その目的は、20世紀を代表する建築家の想像力と多様なデザインを知ってもらうことにあります。模型の数は300点を超え、個人のコレクションとしては最大規模といわれています。
 “EJ120”は、ル・コルビュジエの『東方への旅』[Voyage d’Orient, 1911]になぞらえて、これまでに中国、インド、オーストリア等を巡回してきました。日本国内では、本展が初の開催となります。また、シリーズの第1弾である“LC150+”も同様に、現在アメリカ国内等を巡回しています。これらの巡回展は、パリのル・コルビュジエ財団の後援を受けて開催されています。
 ル・コルビュジエの作品に広く親しんでいただくとともに、彼のデザインに対する深い想像力と、インターンたちの情熱と熱意の証である模型をお楽しみください。