2025年06月11日掲載
〈1F〉時空を超えた『顔』合わせ展 -中村正義・木下晋-
ギャラリーヒルゲート/Gallery HILLGATE
- 会期
- 2025年06月17日~2025年06月22日
カルーセル
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時空を超えた『顔』合わせ展 表
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時空を超えた『顔』合わせ展 裏
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中村正義「舞妓」1974年シルクスクリーン
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中村正義「舞妓」1967年色紙、岩絵具
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木下晋「脱皮_2021(モデル木下君子)」鉛筆画
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木下晋「100年の俯瞰」2024年 鉛筆画
愛知県豊橋市に生まれる。
1946年 22歳 中村岳陵に師事。日展に初入選。以後入選・特選を重ねる。
1960年 36歳 第3回新日展の審査員となり、「太郎と花子」を出品。
1961年 37歳 1月川崎市細山(中村正義の美術館所在地)に転居。
5月蒼野社(中村岳陵画塾)をやめ日展を脱退する。
1964年 40歳 映画「怪談」(小林正樹監督)のため、「源平海戦絵巻」
5部作を制作。(国立近代美術館 蔵)この頃より写楽の研究を始める。
1970年 46歳 写楽研究の成果「写楽」(ノーベル書房)を出版。
1974年 50歳 第1回从展(日本橋三越)从会を結成。
1975年 51歳 東京展市民会議を創設。事務局長として奔走。第1回東京展(都美術展)開催。
1977年 4月16日肺癌のために死去。享年52才。
1980年 NHK日曜美術館「私と中村正義」放映。
異端の天才画家中村正義展(豊橋市美術博物館)開催。
1988年 9月川崎市の自宅が美術館(中村正義の美術館)としてオープン。
1993年 NHK日曜美術館「現代日本画の出発 中村正義」放映。
1997年 2~7月「没後20年・中村正義展」が豊橋市美術博物館、川崎市市民ミュージアム、
新潟市美術館で開催される。
2025年「生誕100年 中村正義-その熱と渦-」豊岡市美術博物館・平塚市美術館、奈良県立美術館で巡回展示
木下晋 Susumu KINOSHITA
1947年 5人姉弟の次男として富山県に生まれる。3歳の時、家族の出火により他家にも類焼。山麓の竹林管理小屋へ移り住む。貧困に苦しむなか弟・三郎が餓死同然で死亡、母と兄は火事の後約 10年間家出を繰り返し一家はほぼ離散状態となる。
1961年 14歳 中学2年の時、美術科のS教諭の紹介で富山大学教育学部で教鞭をとっていた彫刻家・大瀧直平による市民開放の研究室に入り、彫刻の指導をうける。
1963年 16歳 2月、とび職であった父が職場での事故で死亡。
1964年 17歳 第一作《起つ》を自由美術協会に出品、入選を果たす。経済的な理由から高校2年で中退し、T宣伝社(看板製作)に住み込みで働き始める。
1967年 20歳 第3回主体美術協会展(東京都美術館)
1969年 22歳 8月、村松画廊での初個展で、評論家・瀧口修造と出会う。
1970年 23歳 この年、後に妻となる君子と知り合う。周囲の反対を押し切り、9月富山を離れ新潟に転居(~77年)。
1971年 24歳 富山から母を呼び寄せ3人の暮らしが始まる。日中はパン屋で働き、夜は妻をモデルに妊婦シリーズを描く。長女・麗子誕生。
1973年 26歳 7月、初めての渡欧。約1ヶ月をかけてヨーロッパの美術館を巡り、レンブラント、ミケランジェロ、ダ・ヴィンチの作品に深い感銘を受ける。
1975年 28歳 木下晋油絵展(現代画廊・東京)(’77・’79・’81・’83・’85)
1980年 33歳 このころから手帳への記録を始める。
1981年 34歳 4月、油彩画作品を売り込みにニューヨークの画廊をまわるがうまくいかず、失意のうちに帰国。帰国後すぐに鉛筆を用いた作品に取りかかる。 5月、現代画廊の洲之内徹の計らいで新潟県出湯温泉の宿「石水亭」に招待される。その地において当時無形文化財の瞽女・小林ハルの公演を始めて聞き、衝撃を受ける。
1983年 36歳 2月14日、小林ハルをモデルに制作を開始する。現代のリアリズム展(埼玉県立近代美術館)
1985年 38歳 ニューヨークで荒川修作を訪ねる。荒川のアドバイスにより、意識的に母をモデルにした作品を描き始める。
1986年 39歳 1月、母が散歩中の事故により死亡。春、注連寺天井画のプロジェクトチーム ( 「七五三掛会」 )発足。
1989年 42歳 9~11月、注連寺に籠もり、天井画本図を描き上げる。洲之内コレクション展 気まぐれ美術館(宮城県美術館、萬鉄五郎記念美術館・岩手)
1992年 45歳 9月、念願であったニューヨークでの個展が実現する。
1995年 48歳 戦後文化の軌跡1945-1995(目黒区美術館・東京、広島現代美術館、兵庫県立近代美術館、福岡県立美術館)
1997年 50歳 木下晋 えんぴつの世界 1981~1997(池田20世紀美術 ・静岡)気まぐれ美術館̶―洲之内徹と日本の近代美術(目黒区美術館・東京、他)
1999年 52歳 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻非常勤講師(造形基礎)となる(~2008)
2001年 54歳 武蔵野美術大学造形学部油絵学科非常勤講師となる。スタンダード展(直島コンテンボラリーアートミュージアム・香川)
2002年 55歳 木下晋 鉛筆画の世界展(信濃デッサン館槐多庵・長野)
2003年 56歳 木下晋 鉛筆の世界展(佐喜眞美術館・沖縄)
2004年 57歳 六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004(森美術館・東京)
2005年 58歳 4月 瞽女・小林ハル死去。この年の秋、偶然の機会から元ハンセン病の詩人桜井哲夫を訪ね、その後モデルを依頼する。
2009年 62歳 金沢美術工芸大学大学院博士課程専任教授となる。
2010年 63歳 瀬戸内国際芸術祭2010(豊島・香川)
2012年 65歳 木下晋展 祈りの心(平塚市美術館・神奈川、砺波市美術館・富山、足利市立美術館・栃木)巡回
2016年 69歳 1月~3月、「エッケ・ホモ̶―現代の人間像を見よ̶―」(国立国際美術館・大阪)
2017年 70歳 8月~11月、「ヨコハマトリエンナーレ2017展」(横浜市美術館 日本代表作家)
2019年 72歳 12月、『いのちを刻む―鉛筆画の鬼才、木下晋 自伝』編著者:城島徹が藤原書店より刊行。
2023年 76歳 1月 コレクション展(福岡市美術館)、3月 所蔵作品展 MOMATコレクション(東京国立近代美術館)、4月 木下晋展 -神々しく美しいもの-(胎内市美術館)、8月 木下晋展 生への祈り(瀬戸内市美術館)
2024年 77歳 11月 彼女の肖像展(国立国際美術館・大阪)
2025年 78歳 3月 アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術展(鳥取県県立美術館開館記念)
若くして日展で活躍しながら日本画壇の権威に反旗を翻し、日本画の革新を目指す「風雲児・異端児」と呼ばれた中村正義。
その23年後に生を受け、極貧の中から独自の鉛筆画の世界を確立した木下晋。
中村の生前に相まみえることのなかった二人ですが、生を凝視し、人の顔を描くという共通点で作家として通底するものがあります。中村正義の長女倫子さん、その同級生城島徹さんと木下晋さん…。人と人のつながりの中から「時空を超えた『顔』合わせ展」が実現しました。二人の「異端児」の出会いをどうぞお楽しみ下さいませ。
ギャラリーヒルゲート
ヒルゲート夜話市民講座
★対談 中村 倫子(中村正義の美術館館長)×木下 晋(画家)
司会 城島徹(ジャーナリスト・木下自伝編著者)
「中村正義と木下晋の作品について」 6月21日(土) 18:00~19:30
参加費1,000円(学生500円) 要予約(定員35名)
若くして「日展」のスターとなりながら反旗を翻し、「日本画の異端児」と呼ばれた中村正義。その生前に会うことはなかった「異端児」木下晋との出会いとは。
★ご予約はメール又はお電話にて承っております。
ご来廊の際にスタッフへお申し出くださっても結構です。
※SNSのDMやコメントでのご予約は承っておりませんので、ご注意下さいませ。
皆様のご参加をお待ちしております。
mail : hillgatekyoto@gmail.com
tel : 0752313702
- 展覧会名
- 〈1F〉時空を超えた『顔』合わせ展 -中村正義・木下晋-
- 分類
- 企画展
- 会場
- ギャラリーヒルゲート/Gallery HILLGATE
- 会期
- 2025年06月17日~2025年06月22日 Googleカレンダーに登録
- 開館時間
- 12:00~19:00(最終日~17:00)
- 休館日
- 月曜日
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
604-8081 京都府京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535
- アクセス
- ・地下鉄 市役所前駅⑤⑥番出口より徒歩3分
・京阪 三条駅⑥⑦番出口より徒歩10分
・阪急 河原町駅⑨番出口より徒歩12分
- 公式サイト
- http://www.hillgate.jp/
- 公式SNS
- お問合せ先
- ・TEL 0752313702
・FAX 0752313750
・E-Mail hillgatekyoto@gmail.com