ベートーヴェン作曲の交響曲第9番は、「歓喜の歌」あるいは「第九」として親しまれ、国民的楽曲として全国各地で演奏されています。本曲は1824年にウイーンで初めて演奏されましたが、その後1924年1月26日、九大フィルハーモニー・オーケストラの前身である九州帝国大学フィルハーモニー会が、昭和天皇のご成婚を祝って第4楽章を日本人で初めて演奏しました。

本学の大学文書館には九大フィル創立以来の古い楽譜が、東京藝術大学には九大フィル創立者の榊保三郎教授が私有していた楽譜がそれぞれ1,000点近く保存されています。これらを精査したところ100年前に九大フィルが日本人初の「第九」演奏に使った楽譜が見つかり、謎だった演奏の全容が明らかになりました。これらの貴重な史料を公開展示します。



■ギャラリートーク

岡崎敦先生(九大名誉教授)によるギャラリートークと当時の楽器の試奏を行います。

【日 時】令和6年6月12日(水)12:30-13:30(30分程度のトーク・2回予定)
【場 所】九州大学 伊都キャンパス フジイギャラリー ギャラリー1

※できるだけ公共交通機関をご利用ください。