本展では能登半島地震の被災地からレスキューされた文化財を展示します。被災建物で埃にまみれていたもの、破損したままの仏像、整理されていない古文書などが多く、まだ調査も十分ではありません。
 ではなぜ、地震から約一年半でこのような展覧会を開くのでしょうか。それは、現在も埋もれたままの文化財があるからです。一般の家や、小さな寺や神社にも、地域の歴史を語るさまざまな資料が存在し、救出が及んでいない可能性があります。文化財レスキューについて知り、今からでも救いを求める声をあげてほしい、そのような思いを込め開催します。