一乗谷の玄関口に位置する阿波賀は、戦国時代、城下町と外界との結節点でした。そこには川湊があり、倉や商店が軒を連ね、外国商人も住んでいたようです。また、特定の権力に属さない「公界」の地であるともいわれ、一乗谷の中でも独特の景観を呈していたとみられます。近年の発掘調査で、港湾施設や宗教施設などと考えられる遺構も見つかり、その具体的な姿が明らかになりつつあります。
本展では、様々な文化財を通じて、阿波賀の歴史と実像に迫ります。