『天空の城ラピュタ』(1986)、『火垂るの墓』(1988)、『もののけ姫』(1997)など、数々の名作アニメーション映画で美術監督を務めた山本二三(やまもとにぞう)(1953-2023)。
1978年、24歳の若さで『未来少年コナン』の美術監督に抜擢された山本は、確かな画面構成と精緻な描き込みにより、その後も高畑勲・宮崎駿の両監督を支え続けます。彼の才能は後に続く若い映画監督たちをも惹きつけ、細田守監督の『時をかける少女』(2006)、新海誠監督の『天気の子』(2019)における名シーンにも貢献しました。
本展では、初期から最新作までの手描き背景画に加え、制作の過程で生み出される未公開の美術設定やイメージボード、制作用具など約220点を紹介します。山本二三の詩情豊かな背景美術の世界をご覧ください。

主催:郡山市立美術館
協力:絵映舎、日東電工
企画:神戸新聞社