鳥取県立美術館は「新しい価値を生み出していく美術館」としての活動の一環として、現代美術分野の作品の収集に取り組んでいます。第二次大戦後の美術は、いわゆる絵画や彫刻といった伝統的なジャンルを越えて、表現しようとする内容に応じたさまざまな方法が展開されてきました。扱われるテーマも多様化し、美術に留まらず社会や政治、記憶や身体といった身近な物事や状況に対する応答として作品が制作され、鑑賞者に「異なる視点から現代を捉えてみては」と提案しています。アーティストたちの問いに明確な答えはなく、見る人それぞれが意識を向け、考えることを促しているのです。
今回の「特集 現代美術」では、生や生命、生活を意味する「ライフ」をテーマに、今を見つめなおし、「わたしたちはどのように生きるのか」を問いかける作品を紹介します。

アンディ・ウォーホル《ブリロ・ボックス》のほか、鳥取県米子市出身の作家・坂本和也の巨大な絵画をはじめ、新収蔵作品をたっぷりご紹介します。