2025年の夏、日本では第二次世界大戦の終結から80年の節目を迎えます。これを機に本展覧会では、当館のコレクションを通じて、美術家は戦争をどのように捉えてきたのか――その姿勢と軌跡を見つめます。

従軍した先で制作された作品や戦争そのものに取材した作品のみならず、砂丘社や麓人会など戦時下を含む時期に鳥取県内で展開された活発かつ特徴的な文化活動の在り様にも焦点を当てます。また、戦後に制作された作品群についても、戦争体験に基づくものに加え、戦争を遠望あるいは俯瞰することで間接的に依拠した作品も含めて幅広く紹介し、美術家の視点を介して改めて戦争を捉え直す機会とします。