紀元前206~紀元 220年の約400年にわたる漢時代の文物を187点ほど出陳します。諸国が戦乱を繰り返していた戦国時代を経て秦の統一国家を引き継いだ漢時代に文物の美質にもある種の統一感が表れています。出展作品のジャンルは、陶磁器を中心に、楽浪出土の漆器、鏡や金工品、玉、書(拓本)と多岐に渡ります。通常、考古学視点で見られることのないこの時代の文物ですが、多種多様の作品を通して、漢時代のモダンな造形性を感じていただける展示となっております。今回展示する拓本は、そのコレクションで著名な木雞室にご協力をいただいております。
 また、例年展覧会に併せて発行している図録には、展示作品のジャンル毎に研究者の方々による論文を掲載しております。

 展覧会開催時には、その見どころを弊社社長川島 公之による解説動画の配信も予定しております。