- - 好評につき10/9(木)まで会期延長となりました!ご来場をお待ち申し上げております。 - -


NEORT++は、展覧会「計算する詩/Computational Poetry」を開催します。

アルゴリズムが日常を取り囲む現代において、コードと詩の新たな関係性を探る展覧会です。
コード詩人・荒川零一氏とキュレーター・庄野祐輔氏の共同キュレーションにより、5組のアーティストによる実践を通して、デジタル時代の新たな詩学を提示します。

開催期間は、2025年9月19日(金)- 10月5日(日) → 10月9日(木)まで会期延長が決定いたしました

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言葉で思考する私たちにとって、デジタル時代のコードは新たな言語基盤となっています。

本展では、1950年代のコンクリート・ポエトリー運動が目指した「verbivocovisual」(語・音声・視覚の統合)の理念を現代的に再解釈し、コードにおける新たな詩学を提示いたします。

コードの「実行」という行為を通じて生まれる時間性と偶然性、エラーやバグが生み出す詩的逸脱、そしてコード自体の視覚的・空間的構成―これらすべてが「計算する詩」を構成する要素となります。コードを思考の素材として扱い、実行・計算・変容を通して、コードと詩の新たな関係性を探求します。

展覧会の開幕にあたり、9月19日(金)にオープニングレセプションを開催いたします。
会期中には配信イベントも予定しており、コードによる詩的創作について考察する機会をご用意しています。

ぜひ会場にお越しいただき、コードと詩の新たな可能性を体験してください。


【開催概要】
「計算する詩/Computational Poetry」
会期:2025年9月19日(金)- 10月9日(木)
会場:NEORT++(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-14 maruka 3F)
開館時間:水 - 日, 14:00 - 19:00
休館日:月, 火, 祝日
入場料:無料

参加アーティスト:Akihiro Kubota(久保田晃弘)、Zeroichi Arakawa(荒川零一)、Michelangelo (encapsuled)、Nahiko、Wen New Atelier
キュレーター:荒川零一、庄野祐輔
Webサイト:https://two.neort.io/exhibitions/computational_poetry

Curator Message
荒川零一
21世紀を生きる私たちにとって、コードは避けて通れない言語です。新国誠一が戦後の言語状況に向き合い、言語の本質を問い続けたように、私たちもまた、デジタル時代の言語状況に正面から向き合わなければなりません。ここに集まった作品群は、コードを単なる道具としてではなく、思考の素材として扱います。それらは実行され、計算し、エラーを起こし、変容し続けます。これらの作品を通して、私たちは新たな詩の可能性を目撃するでしょう。

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ARTIST

Akihiro Kubota | 久保田晃弘

詩とテクノロジーの交差領域を探求するアーティスト/研究者。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授。ARTSATプロジェクトの成果で、アルス・エレクトロニカ2015ハイブリッドアート部門優秀賞、および第66回芸術選奨文部科学大臣賞(メディア芸術部門)を受賞。コード詩 Random Rain は2019年にSource Code Poetryコンテスト特別賞を受賞している。著書に『遙かなる他者のためのデザイン』(BNN, 2017)、共編著『メディア・アート原論』(フィルムアート社, 2018)、『Quantum Computer Art Studies』(大阪万博2025)などがある。
https://hemokosa.com


Zeroichi Arakawa | 荒川零一

コード詩人、スマートコントラクトエンジニア。
プログラムのコードに文学的・構造的な美しさを見出し、コードという媒体が生み出す価値をテーマに探索と実験を続けている。代表作に、自らの内部状態をテストフレームワークで探求する《DeepSea》、ブラウザという実行環境に潜む詩的空間を掘り起こす《inside window》など。いずれもコードそのものを読み解くことの重要性と、その実行が生み出す詩的体験を提示している。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)博士後期課程在籍。
https://x.com/arandoros


Michelangelo (encapsuled)

ミケランジェロ(encapsuled)は、通常の言語とアセミック(非意味的)な言語の双方を用いるイタリア出身の〈(非)意味的〉言語アーティスト。彼にとって芸術とはコミュニケーションであり、観客やその場の文脈もまた作品体験の一部であると考えている。中心となるテーマは「意味」と「単純さ」。現在は、フィジカルとデジタルを横断するいくつかのプロジェクトに取り組んでおり、自身の研究と結びついた哲学的テーマを探究している。
https://encapsuled.xyz/


Nahiko

芸術・コード・イノベーションの交差点で活動するアーティスト。


Wen New Atelier

カレン・イワモトとジュリアン・シルヴァノは、Wen New という名のアトリエを共同で運営するアートユニットである。ふたりの活動は、芸術・言語・テクノロジーが交錯する境界領域を舞台に展開される。彼らの作品は多義的であり、遊び心と批評精神が共存している。現代のデジタル社会に潜む両義性を浮き彫りにしつつ、テキストやテクノロジーとの新しい関わり方を提案している。

彼らは、思弁的な文学装置や「不完全さのデザイン」、パフォーマンスとしての執筆などを足がかりに、既存の読み書きの形式を逸脱する実践を試みている。テキスト体験を拡張し、同時に「転用」の手法を用いて意味をずらし、再構築することで、言語や技術の奥に潜む構造をあらわにしていく。

このような探究は、ふたりの個性や関心の交差から生まれている。カナダに生まれ、日本人の両親を持つカレンは、フランスに渡りパリ・ディドロ大学で文学や芸術、現代思想を学んだ。複数の言語と文化の狭間に身を置き、言語を制約であると同時に可能性として捉え、そこに遊びや曖昧さを積極的に受け入れている。一方、グルノーブル美術学校で修士号を取得したジュリアンは、幼少期からテクノロジーや彫刻に親しみ、今もなお技術と詩的表現、触覚とデジタルのあいだを行き来する実践を続けている。

これまでにふたりは、文学を生成する機械や本をオブジェ化した作品、テキストから生み出されるプロシージャルな絵画、AIと共著したブロックチェーン演劇などを発表してきた。それらは物質とデジタル、文学と芸術を自在に横断するものであり、パリ、ニューヨーク、ベルリン、ブダペストなど各地で紹介されている。

現在は、リヨン郊外のフランスの田園地帯を拠点に活動を続けている。
https://wennew-atelier.xyz/

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Opening Reception
2025.9.19 18:00 - 22:00
展覧会「計算する詩/Computational Poetry」のオープニングレセプションを開催いたします。

どなたでもご参加いただけます。本展覧会の幕開けを、ぜひご一緒にお祝いください。

日時:2025年9月19日(金)18:00 - 22:00
会場:NEORT++
参加登録:https://luma.com/5zuryfop(50名限定)

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Talk Session
2025.9.22
本展示に際し、トークイベントの開催を予定しています。

詳細はNEORT++のWebサイト、SNSにてお知らせいたします。

*トークイベントは虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」の研究開発チーム TOKYO NODE LABと、デジタルテクノロジーを駆使したアーティストと社会をつなぐ支援をするNEORTによる、アートを街に開放するプロジェクト「DIGITAL SPRINGBOARD」の一環として行われます。

日時:2025年9月22日(月)18:30 - * 予定
会場:TOKYO NODE LAB(虎ノ門ヒルズ、ステーションタワー8階)