北海道に生まれ、暮らし、またはひとときこの土地で過ごした経験のある5組のアーティストによる現代美術展です。
彼らが眼前の風景や自然現象を鋭敏に知覚し、それらを絵画、彫刻、写真、映像、音響など、それぞれの方法であらわした作品群を通して、私たちをとりまく世界へのあらたな視点を提示します。
彼らの目に映った日の光、山の稜線、水の広がり、草花のダンス、雪の輝き、闇の艶、それらとともにある人びとの姿は、かつて私たちの目の前にあったものかもしれません。過ぎ去った光景はアーティストの身体に反射し、作品として再び私たちの前にあらわれます。そのとき私たちは既知のものをまなざす別の方法を知ることになるでしょう。
世界が今日と同じように続いていくことが信じられなくなった時代にあって、本展がこの世界に出会いなおし、喜びや畏敬を感じ続けるための一助となれば幸いです。[美術館サイトより]
出品作家:青木陵子+伊藤存、池田光弘、国松希根太、野口里佳、平川紀道