熊本県八代市出身の映画監督・遠山昇司は、これまで地域にフォーカスした劇映画を制作すると同時に、アートプロジェクトや舞台作品、芸術祭の統括ディレクターなど多彩な活動を続けてきました。本展は、美術館に眠る収蔵品から、自身の映画やアートプロジェクトまでを、「鳥」を切り口として、遠山が新たな視点で再構成するインスタレーション形式の個展となります。
海の上の小学校を郵便局に見立て、手紙の交換をするアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」、豪雨災害後の球磨川を撮った映画「あの子の夢を水に流して」などの代表作から、シベリア抑留体験を絵画にした画家・宮崎静夫の描く鳥にスポットを当てた新作インスタレーション「鶴をひらく」、及び展覧会タイトルでもある「収蔵庫の鳥たち」を展示します。併せて、熊本県立小国高等学校の生徒の皆さんと共同制作した映像作品「しろい息」までを、どうぞお楽しみください。[美術館サイトより]