2025年10月11日掲載
三好祐介 個展「REMNANT16」
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- 会期
- 2025年10月24日~2025年10月29日
カルーセル
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三好祐介 個展「REMNANT16」 ※メインビジュアル
国道16号線は、24時間絶えず自動車が行き来する道でありながら、人の記憶に残らない無意識の場所として存在している。
国道16号線とは神奈川県横須賀市から千葉県富津市まで、首都圏を囲む総距離約340kmの環状線であり、これはその一部区間である千葉県野田市から八千代市周辺に至るまでの記録となる。
始点の横浜から横須賀、キャンプ座間のある相模原、村上龍の処女作「限りなく透明に近いブルー」の舞台にもなった東京都福生市などがある南西エリアは、敗戦後に米軍の影響を色濃く受けた歴史の蓄積があり、アメリカンカルチャーが根付いている。
今回撮影した北西エリアは、大規模な物流倉庫などの工業地帯が目立ち、建物間の距離が広く、よりモータリゼーションの影響を感じる造りとなっている。延々と平坦な風景が続いたかと思うと、忽然と大型商業施設が砂漠に点在するオアシスのように姿を現す。週末の午後を過ぎると家族連れのボックスカーが、さらに大きなブラックボックスのようなショッピングモールへと吸い込まれていく。店内では膨大な商品群とあらゆるサービスが整然と配置され、消費者の欲望を満たす。外からは内部の様子が見えず、中からも外の世界が見えない完全に閉じられた空間では、消費することだけが唯一の行為となる。
しかし消費空間の中心から離れてみると、再び空漠とした風景が眼前に広がる。無機的な送電鉄塔がそびえ立つ傍らには廃屋や古い住宅地が佇んでいる。生活の痕跡は見られるが、人とすれ違うことは滅多にない。時折高齢者を見かけるが、社交の場が存在しない道をふらつきながら歩く彼らは、目的を見失って路上を彷徨う孤立した存在のように見える。
はるか先にある次の商業地帯までの通過点となる長い線上には、他者との共同性が排除されたコミュニケーション不在の空間が続いている。
- 展覧会名
- 三好祐介 個展「REMNANT16」
- 分類
- 企画展
- 会場
- Alt_Medium
- 会期
- 2025年10月24日~2025年10月29日 Googleカレンダーに登録📅
- 開館時間
- 12:00〜19:00 ※最終日17:00まで
- 休館日
- なし
- 観覧料
- 無料
- 住所
-
161-0033 東京都新宿区下落合2-6-3 堀内会館1F
- アクセス
- JR高田馬場駅徒歩7分(下落合二丁目歩道橋そば)
- 公式サイト
- https://altmedium.jp/post/202510miyoshiyusuke/
- 公式SNS
- お問合せ先
- inquiry@altmedium.jp


