展示スペースに訪れたとき、キャンバスや壁、空間に存在する、さまざまな“線”を目にします。
それらは単なる線ではなく、横溝が物質や空間に施した彫刻です。

本展は、千總ギャラリーの年間テーマ「世界との接続点」を横溝の作品アプローチに重ね合わせています。テーマが示すのは、世の中の美や価値を、気づきによって捉えようとすること。横溝の作品に見る“線”もまた、鑑賞者がその意図に気づくことで、たとえば光を反射する水面のようなひとつの光景として、あるいは彫刻された空間として立ち現れます。

作品と向かい合って、世界との接点や、それが見せる景色を見出してください。