〔展覧会概要〕
写真に対峙した際、鑑賞者は無意識のうちにイメージに対する自身の記憶をすくいあげ、他者や場所の記憶に想像を巡らせ、「みること」を編んでいく。時には撮影者の記憶や意図を平気で飛び越えていく(写真はそういうことのほうが大半であると思っているし、そうであってほしい)それはその瞬間その時だけに生じていて、同じ光景には二度と会えない。

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étincelle

あの日、A4コピー用紙にばさっとプリントして持っていった。
こんな出し方をする写真じゃない、とぼそりとつぶやかれた記憶がある。
多分理由は聞けなかった、あるいは聞いたのにわからなくて忘れたのかも。
しまっておいたらずいぶん経っていて、たくさんいろいろ降り積もっていた。

− 岩崎美ゆき