郷さくら美術館では新たに二重奏を意味する「Duet」と題した二人展を開催いたします。最前線で活躍しており、人気を博す二名の現代日本画家:押元一敏と染谷香理 の二人展。

押元一敏(1970年-)は、東京藝術大学デザイン科教授と並行して個展を中心に作品発表を続けており、取材に基づいて洗練された独自の表現を追求しています。自然を主題にした制作は、山水画の美しさと重ねて現代日本画の画材とともに再構成された美しい作品となっています。

染谷香理(1977年-)は、東京藝術大学大学院で学び、院展では日本美術院特待として活躍しています。制作においては、江戸時代の日本画の技法材料の研究を踏まえて、伝統的な世界観である「ハレ」と「ケ」という時間軸を取り入れた人物画・花鳥画を描いています。華やかな着物や衣装を着た人物画を主題に、古き良き日本の美しさを現代的な解釈で表して、新たな日本美術の世界を構築した作品をお楽しみいただけます。

伝統にもとづきながら、それぞれの作家が独自の表現を追求しています。様々なアプローチから独自の画風を追求している対極的な両者の作品ご堪能いただける展覧会です。