武井武雄は2024年に生誕130年を迎えました。これを記念して、全国4か所で巡回展を開催し、多くの方にご覧いただく機会を得ました。東京、石川、愛知、福島と巡回し、そしてフィナーレとして、武井の郷里・岡谷にて「武井武雄展―幻想の世界へようこそ―」を開催することとなりました。
 武井は「童画」という言葉を生み出し、「子どもの心に触れる絵」を大正から昭和にかけて描き続けた画家です。また、童画だけでなく、版画、刊本作品、余技作品、デザインと、様々なジャンルに亘って作品を作りました。その創作群は他に類を見ないほど多彩で、多くの人々を魅了し、またジャンルを問わず、様々な作家たちに影響を与えました。

 本展では武井の画業をジャンルごとに紹介し、あわせて黒柳徹子氏と共著である『木にとまりたかった木のはなし』の原画も御覧いただきながら、二人の交流も紹介いたします。また、創作を通して武井が伝えたかった思いを詩とともに展示し、今なお色あせない武井武雄の世界観をご堪能いただきます。