今から約80年前、日本の美術家たちは戦中・戦後を生きる子どもたちをどのように表現したのでしょうか。また、当時の子どもたちはどのような美術に触れていたのでしょうか。 戦時下、画材が配給制となり、作品の発表や表現にも制限が加えられる厳しい状況においても、美術家たちは子どもたちを希望の象徴として表現しています。しかし一方で、当時の子どもたちは「少国民」として育まれる存在でもありました。出征する兵士を見送り、勤労奉仕に参加するなど、総力戦を支える一員としての姿もまた、作品に表されています。そして戦後、焼け野原となった場所から再び立ち上がる時にも、子どもたちの姿は心の支えとして描かれたのです。
 本展では、戦時中から終戦直後にかけて制作された、子どもを主題とする作品や、子どもたちに向けてつくられた絵本や教科書、紙芝居、さらには子どもたち自身が戦時下に描いた作品をご紹介します。これらの「子ども」をめぐる美術を、その時代背景とともに読み解くことで、激動の時代に美術家たちが子どもたちにどのような眼差しを向けていたのかを検証します。

主催:郡山市立美術館


<関連イベント>

■講演会
「戦時美術の『子どもたち』」​
日時:2月22日(日) 午後2時から
講師:河田 明久 氏(千葉工業大学教授)
会場:多目的スタジオ(入場無料)

「子どもの紙芝居,おとなの紙芝居-戦時下紙芝居を考える」
​日時:3月1日(日) 午後2時から
講師:大串 潤児 氏(国立歴史民俗博物館教授)
会場:多目的スタジオ(入場無料)

■美術講座
​「戦争と子どもたちー『疎開』と『勤労』」​
日時:3月7日(土) 午後2時から
講師:当館学芸員
会場:多目的スタジオ(入場無料)​

「戦時下の子どもの表象」
日時:3月15日(日) 午後2時から
講師:当館学芸員
会場:多目的スタジオ(入場無料)

■ギャラリートーク
日時:2月15日(日)、2月28日(日) 午後2時から
講師:当館学芸員
会場:企画展示室(要観覧券)

■映画会
『二十四の瞳』
​日時:3月20日(金・祝) 午後2時から(開場は30 分前)
会場:多目的スタジオ(入場無料)
1954年/154分/モノクロ
監督:木下惠介
原作:壺井 栄
製作:松竹
出演:高峰秀子、月丘夢路、笠智衆 他

『ミツバチのささやき』
​日時:3月21日(土) 午後2時から(開場は30 分前)
会場:多目的スタジオ(入場無料)
1973年/99分/字幕版
監督:ビクトル・エリセ
製作国:スペイン
出演:アナ・トレント、フェルナンド・フェルナン・ゴメス他