【概要】
 この度フラットリバーギャラリーにて椋本真理子「手触りと人工物」展を開催いたします。

 椋本はダムや噴水、花壇といった人工的に管理された自然をモチーフとし、主にFRPを用いて作品を制作します。それらは、ビビットな色彩を纏い、一見洗練されたプロダクト品のように感じられますが、そのポップな表層の奥には、人間社会と自然との関りについて考えさせられる要素が散見されます。

 たとえばダムの起源は5000年程前に遡ることができます。ダムの存在が農耕の効率化、大規模化を促し、ひいては文明、文化の成立や発展に寄与したことは想像に難くありません。椋本は自然と共存しながら築かれた文明の利器並びに景観について考察し、感覚的、触覚的に他の要素と組み合わせ、作品として新たなる価値に置き換えようと試みているかのようです。ぜひこの機会にご高覧頂ければ幸いです。

フラットリバーギャラリー

【作家STATEMENT】
 ダムや水門などの巨大人工物といった劇的な存在感をもつものも面白いけど、生活の中でも花壇や噴水といった気になるものは結構見かける。存在感や形だけでなく、色や配置なんかも面白い。やっぱり人間が関わったものはなんだか変な所があって面白いなと思う。

 そんな気になったものを自分のなかにストックしておいて、ダムの一部分の構造とくっつけてみたりしていると「おっ!」と思う形が出てくる。それをさらに自分の気持ちの良い方向へ形を引き寄せていると、現れてくる形がある。その出て来た形を最後まで手で触っていく。

椋本真理子/MARIKO MUKUMOTO