地理学者・秋岡武次郎(1895-1975)。特に古地図に関しては、その時代の権威ともいわれました。秋岡の学術的業績を支えたものの一つが、大学在学中から蒐集してつくりあげたコレクションでした。秋岡は、自らの信念により、古地図だけでなく、天文、測量等数多くの資料を蒐集しました。これらは現在、国立歴史民俗博物館と神戸市立博物館に分かれて収蔵されています。
秋岡武次郎の蒐集品のなかには、「秋岡図書」の印影をみつけられるものがあります。これは蔵書印というもので、所蔵者を明示するために捺されたものです。蔵書印の印文には、所蔵者の名前や、所蔵者が名付けたコレクション名などが用いられることがあります。ということは、秋岡は自らのコレクションを「秋岡図書」と呼んでいたのかもしれません。
本展は、当館が所蔵する秋岡武次郎コレクション―「秋岡図書」から優品を厳選し、改めてご紹介するものです。秋岡は「古地図は学術品であるとともに美術品である」といいます。美しい古地図をお楽しみください。[公式サイトより]