本展「田中 千鶴子・イワタ ルリ 二人展 -熱と表現-」は、鉄とガラスという異なる素材を扱いながら、ともに鋳造という技法を軸に造形表現を探求してきた二人の作家による展覧会である。

高温によって一度かたちを失い、再び姿を得る素材と向き合う行為は、作家の経験と判断、身体感覚を強く反映する。工場を実制作の場として、素材と真伨に向き合い続けてきた二人の作品からは、熱と時間を重ねて生まれた確かな手の痕跡が立ち上がる。

本展を通して、造形とは何か、ものづくりの現場に宿る表現の力を見つめ直す。