絵本作家ふくざわゆみこさんは、今年デビュー30周年を迎えます。
 1996年に『おおきなポケット』に掲載されたコミック〈大きなクマさんと小さなヤマネくん〉(福音館書店)でデビューし、その後『もりいちばんのおともだち』(2002年福音館書店)として絵本の形で新たに出版され、多くの子どもたちの支持を得ました。ふくざわさんの絵本で特に多く描かれているのが、森の中で暮らす動物たちのお話です。豊かな森には動物たちの暮らしがあり、喜怒哀楽に満ちた生活があります。空想の世界でありながら、どこかリアリティを含み、絵本の世界にのめりこむ要因となっています。またその絵は繊細なタッチで隅々まで緻密に描かれており、物語のおもしろさだけでなく、絵の美しさも人気を得た理由の一つでしょう。

 本展では初期から近年の作品まで、デビュー30周年を迎えたふくざわさんの作品群を広くご覧いただきます。