この度、iwao galleryでは、東京藝術大学美術学部附属写真センターとの協働企画として「写真向後」を開催いたします。東京藝術大学美術学部附属写真センターに所属する鈴木理策、赤石隆明、チバガク、高田有輝の4名の作家が参加します。それぞれのアプローチから写真表現に向き合う彼らの作品は、今日における写真の多様な在り方を示しています。異なる視点から展開されるそれぞれの制作の差異を通して、現在の写真の状況を浮かび上がらせます。
スマートフォンの普及により、世界中の老若男女にとって写真や動画を撮るという行為は日常的なものとなりました。現在では、作品の形態も従来のプリント作品にとどまらず、インスタレーションや空間のなかで展開される表現など、写真という枠組みを越えた多様な形式へと広がりを見せています。
本展では、現代美術の文脈のなかで写真というメディアの可能性を探るとともに、個々のアプローチを通して写真の現在とその向後について考える機会となるでしょう。タイトルでもある「写真向後」、写真はこの先どこへ向かうのか——。本展が、これからの写真について思いを巡らす契機となれば幸いです。

《東京藝術大学美術学部附属写真センター》
東京藝術大学在籍者のための写真の共同制作施設です。写真表現の教育・研究・発信を目的として設立された機関であり、制作・研究・展覧会活動を通じて写真文化の発展に寄与しています。東京藝術大学には写真学科や写真専攻という独立した学科・専攻は現在ありません。