繊細さや不安定さ、無垢さをもった少女。
私にはそんな少女が生と死の「あわい(間)」を揺れ動いているように感じられ、惹きつけられて描いているのかもしれません。
また、作中に時折あらわれる生の象徴としての笑いやおふざけは、死と向き合い制作する自身の真面目な部分をどこかで笑っている、あるいは笑って誤魔化そうとしているのかもしれません。
このように私自身も生と死に思いを巡らせながら、その「あわい」を行き来して描いているのかな、と最近感じます。(島﨑良平)

浮世絵の伝統を継承しつつ多彩な筆致表現を駆使して現代的な感覚で描く島﨑良平の儚い女性像や心地よい脱力感のある作品世界は、時代にとらわれない普遍的な人間の喜怒哀楽や無常観、死生観を表現し、性別世代に関わらず共感を呼んでいます。
この機会に是非ご高覧ください。