美の普遍性を提唱し、日本の芸術を世界で再価値化することを目指す、国際的現代アートギャラリー、 ア・ライトハウス・カナタ(東京都渋谷区、代表取締役:青山和平)は2026年6月4日(木)〜6月20日(土)までの期間、ガラス作家 冨樫葉子氏による個展「Softly We Bloom」を開催いたします。本展は、神奈川県足柄に工房を構えるガラス作家・冨樫氏による、本ギャラリー初の個展です。

もともと油彩画専攻であった冨樫氏は、ガラスを絵筆のように扱い、心に浮かぶ像を、キャンバスではなく、熱を帯びたガラスのうちに描き出します。彼女の代名詞である《Bloom Softly》シリーズは、同じくガラス作家として活動する宮尾洋輔氏との阿吽の呼吸により生まれる作風で、南オーストラリア国立美術館をはじめとする複数のパブリック・コレクションに収蔵され、国内外で受賞を重ねてきました。

富山ガラス造形研究所で学んだ伝統的なヴェネチアン・ガラスのフィリグラーナ(ケーン)技法をベースに、複数のガラスケーンを組み、吹き、加熱し、一体化させ、蕾のような形に。さらに割れ目となる稜線に切り開き、再び吹くことで、回転と遠心力で、ガラスが花びらのように開いていきます。この再加熱する方法は、あえて計画を手放し、「ガラスが自然になりたい形」を探る冒険のようなものだと冨樫氏は表現します。植物の芽吹きや成長過程のように、ガラスが流動体として揺らぎ続ける過程そのものに、繊細で柔らかな美を見出します。
本展では、近年より動きが増し、サイズも大きくなり、豊富な色彩をも帯びた《Bloom Softly》シリーズが一堂に会します。まるで凛と輝くガラスの花畑のように空間で咲き誇る様を、ぜひご高覧ください。


冨樫葉子
1973年に山形県鶴岡市に生まれ、1997年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業後、1999年に富山ガラス造形研究所造形科を修了。2010年には宮尾洋輔とともに宮富ガラス工房を設立し、現在は神奈川県足柄にて制作活動を行っている。