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関西エリア 原久子
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 展覧会
   ローズマリー・ラング「エアロ・ゾーン」 / マックス・クリンガー展
   東アジア/絵画の近代 油画の誕生とその展開 / デモクラート 1951-1957 開放された戦後美術
   ドナルド・ジャッド1960 -1991展 / 小野竹喬 生誕110年・没後20年記念展
 イベント
   當世物見遊山(とうせいものみゆさん) / 四角いジャンル
   SKIN - DIVE〜スキンダイヴ、感覚の回路を開く〜
  
Exhibitionローズマリー・ラング「エアロ・ゾーン」

アーティスト:ローズマリー・ラング

会場:国立国際美術館 http://www.nmao.go.jp/tj/1102.html
   大阪府吹田市千里万博公園10-4
  会期:1999年5月27日(木)〜7月11日(日)
  第二、第四土曜日は無料観覧日(ギャラリー・トークあり) 休館日=毎週水曜日
  入場料:大人1000円、高大学生700円、小中学生400円
  お問い合わせ:tel.06-6577-0001


ラングは写真を主な表現手段とするオーストラリアのアーティストだ。テクノロジーを基盤とした現代社会を生きるわたしたちの時間や空間に対する感覚をテーマに活動を続けている。代表的な写真作品のほか、映像と音声による新作インスタレーションを出品。

常設展示

平成10年度新収蔵品を中心に、小林孝宣、石内都、フェリック ス・フーバー、ミロスワフ・バウカ、森村泰昌の作品が並んでいる。

Exhibitionマックス・クリンガー展 

アーティスト:マルク・シャガール
会場:伊丹市立美術館
   兵庫県伊丹市宮ノ前2-15-20
  会期:1999年5月15日(土)〜6月27日(日)
  開館:10:00〜17:00(入館〜16:30) 休館日=毎週月曜日
  入場料:一般700円、大高生350円、小中生100円
  お問い合わせ:tel.0727-72-7447


マックス・クリンガー展  ドイツの美術家マックス・クリンガー(1857ー1920年)の幻想的な版画作品のうち、連作を中心とした160点を展示。クリンガーが創り出す神秘に満ちた世界を味わうことができる。

 
Exhibition東アジア/絵画の近代 油画の誕生とその展開(-->>関連記事)

会場:兵庫県立近代美術館
   兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
会期:1999年5月29日(土)〜7月11日(日)
開館:10:00〜17:00(入場は16:30まで) 休館日=月曜日
  観覧料:一般1000円、高大生700円、小中生400円 、
      兵庫県内の小中生はココロンカードを持参すれば無料
  お問い合わせ:tel.078-801-1591


東アジア/絵画の近代東アジアで絵画とりわけ油画がどのように受容され、またその地域ごとに変遷していったかを、さまざまな角度から見ることのできる興味深い展覧会だ。1840年にはじまり、清朝中国が西洋の武力に屈したアヘン戦争は、東アジアの政治・経済の状況に大きな変革を迫るものとなった。これを機に、否応なく受け入れざるを得なくなった西洋文化の影響が、地域の風土や文化の違いによって、それぞれに異なる。アヘン戦争以降から1930年代、地域によっては50年代にかけての作品が約150点出品されている。通じ合うものや、相互の差異が、いろんな場面にみることができ、美術という表現だからこそ語ることのできるニュアンスの部分に、今一度考えされられるところや発見も多々あった。
Exhibitionデモクラート 1951-1957 開放された戦後美術

アーティスト:靉嘔、池田満寿夫、泉茂、瑛九、河原温、利根山光人、細江英公、
       山中嘉一、吉原英雄ほか

会場:和歌山県立近代美術館
     和歌山県和歌山市吹上1-4-14
  会期:1999年6月8日(火)〜7月11日(日)
  開館:9:30〜17:00 休館日=毎週月曜日
  入場料:一般810円、高大生510円、小中生310円、高齢者(65歳以上)、障害者は無料
  お問い合わせ:tel.0734-36-8690


デモクラート 1951-1957「デモクラート美術家協会」は瑛九が中心となって1951年に結成された。彼らは「われわれのデモクラート美術家協会について」という宣言文を発表した。既成の美術団体や権威主義を否定して、自由と独立の精神で制作することを主な理念とし、若い美術家たちが参加した。1957年に解散するまでの短期間に東京、大阪を中心にグループ展を開催したり、機関誌を発行するなど、活発なグループ活動を展開した。参加者は、美術家に限らず、デザイナー、写真家、バレリーナ、評論家など領域がまたがっていた点に特徴がある。今回の展覧会の出品者の顔触れをみてもわかるように、後に世界的な活躍をする美術家を多く輩出している。こういった点からも日本の戦後美術史上、大きな意味をもったグループであったことがわかる。この展覧会は、1951-57年の活動期に焦点をあて、ここに参加した美術家たちの作品や資料により「デモクラート美術家協会」の活動を検証し、その全体像を浮き彫りにしようとするものだ。

次回予告

「日本の近代版画 コレクションダイジェスト4」
会期:1999年5月22日(土)〜8月8日(日)

Exhibitionドナルド・ジャッド1960 -1991展(-->>関連記事)

会場:滋賀県立近代美術館
   滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
会期:1999年5月22日(土)〜7月11日(日)
開館:9:30〜17:00 休館日=月曜日(振替休日は開館翌火休館)
  入場料:一般1000(800)円、高大生800(600)円、小中生600(400)円 
      ( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
  お問い合わせ:tel.077-543-2111


Donald Judd 1960-199120世紀を代表する芸術家の一人であるジャッドの、初期作品から晩年の作品までを展示している。ジャッドの存命中にはほとんど展示されることのなかった1959〜60年に描かれた初期のペインティング作品などをみることもできる。アメリカで当時、主流をなしていた抽象表現主義の影響の濃いこれらの作品だが、ジャッドのその後の仕事につながるベースになっている部分を確認することができる。滋賀県立近代美術館の展示室の空間と作品との調和がみごとにとれており、素晴しい展覧会になっている。「ミニマルアート」という枠組みだけでは括ることの出来ないジャッドの作品世界を体験することができる。色、素材、形など、どれをとっても無駄のないつくりに、改めてジャッド作品を驚きとともにみた。
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