村田 真
原 久子
..
page:1
page:2
ドッカーレ宮殿
コッレール美術館
ヴィラ・ピザーニほか
現代の写真「反・記憶」
マリオ・デル・クルト写真展
「アール・ブリュットの世界」
page:3
page:4
page:5
page:6
page:7
ドッカーレ宮殿
ヴェネツィア
《ヴェネチアに富を捧げるネプトゥーノ》
日本での「ヴェネチア絵画展」に出品されるティエポロ作の《ヴェネチアに富を捧げるネプトゥーノ》を観る。天井にあるのは写真で、本物はわれわれの目の高さにある。海の女王が聖マルコのライオンの頭に肘をかける姿が描かれている。ティエポロが描く頬がほんのり赤いエレガントな女性の表情。柔和な顔立ちとは裏腹な態度。個人的に憧れてしまうナ。
[12月5日〈火〉 原久子]
コッレール美術館
ヴェネツィア
サン・マルコ広場のアーケードに見過ごしてしまうそうなコッレール美術館の入口がある。迷路のようで二度と辿りつけそうにないようなドリガート氏の部屋に通された。6月からはじまる京都市美術館での展覧会だけに出品される素描を一枚一枚見せてもらう。ロンギはヴェネツィアの貴族の普段の生活を描いている。タブローの下絵でもあるため、メモ書きがそこここに残され、色や事実関係などが記されている。人の動きや表情が豊かに描かれていて、京都での展示が楽しみだ。
[12月6日〈水〉 原久子]
ヴィラ・ピザーニほか
ヴィラ・ピザーニ
ティエポロの天井画
ヴェネツィアから少し離れて、ヴィラ・ピザーニなどティエポロの天井画や壁画のある屋敷を訪問する。イタリアのティエポロ研究の第一人者のペドロッコ氏(18世紀美術館館長)も同行してくださる。ペドロッコ氏の解説、そしてイタリア美術を専門とする石鍋真澄先生の通訳&解説付きでの豪華取材。これぞ役得。しかし、この4日間にもう人の名前や建物の名前が頭に入りきらないぐらいに出てきた。
[12月7日〈木〉 原久子]
現代の写真「反・記憶」
11/23〜1/21
横浜美術館
出品作家ひとりひとりの作品として見れば退屈きわまりないアート写真ばかりのはずなのに、これだけ集めて次から次へと見せられると意外に楽しめる。ま、学芸員の力業でしょうか。会場にはいっさいキャプションの類を置かず、作品リストを配って勝手に照合するというのも気が利いている。でも一歩まちがえれば悲惨な展覧会になったかも。
[12月8日〈金〉 村田真]
マリオ・デル・クルト写真展「アール・ブリュットの世界」
12/8〜1/8 横浜美術館アートギャラリー
これまでアウトサイダー・アートを紹介してきた資生堂との共催。ここではアウトサイダーの作品ではなく、彼らのポートレートを展示している。興味本位の視線で対象をながめるという点では、「反記憶」展と好対照をなす。マリオ・デル・クルトの講演もあったが、寝た。
[12月8日〈金〉 村田真]