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池上恵一展 |
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12/11~16 CUBIC GALLERY[大阪] |
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「マッサージ・ペインティング池上式」というワークショップと展覧会を11月に広島市現代美術館で開いた池上恵一の個展。彼は“凝り”を作品にしている。指で触れた感触をそのまま写しとって、絵の具を指につけてペインティングにする。今回の個展では、親指をモデリングした立体作品や、お茶目な写真作品も展示。マッサージ用のベッドも展示に用いられているのだが、これにはうつ伏せに寝たときのために頭の位置に穴があいている。道具類には美しいものが多い。
[12月16日〈土〉 原久子] |
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岡本光博展 |
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12/12~24 ギャラリーそわか[京都] |
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托鉢僧というのは、全国どこでもいるのだろうか? 少なくとも京都と大阪ではよくみかける。画廊に並ぶ「ホーォ!(法)」と叫ぶ三体の托鉢僧を模した立体が並ぶ姿を見て、一般の人は「美術」とは思わないかもしれない。青森での展覧会では、転々と場所を移して市街地で展示したところ、毎日たくさんのお布施(?)が碗のなかに入っていたそうだ。画廊の隣には五重の塔でも有名な真言宗の寺院「東寺」がある。同じ作品も設置場所によって語りかける「法」がどんどん変わってくるのかもしれない。
[12月17日〈日〉 原久子] |
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松井紫朗展 |
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12/11~20 信濃橋画廊[大阪] |
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洗面器がぺロリンと内側が外にひっくり返って出てしまったり、トロリと溶けて書籍の中身が出てきたり。いささかこじんまりオサマリ過ぎてしまっていて、見ていて満足がいかなかったんですけど……。力技で画廊の部屋ごとペロンとやって欲しかったデス、松井さん。
[12月20日〈水〉 原久子] |
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横溝秀実展 |
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12/11~12/23 Oギャラリーeyes[大阪] |
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自身のイニシャル「H.Y.」を自画像として描いている。壁に沿ってスニーカーが並んでいたが、あれは要らないように思った。次回の個展ではブティックのような展示を考えているということだったが、せっかくイニシャルにまで削ぎ落としていったことが、意味をなさなくなるような展示にならないことを心から願う。
[12月21日〈木〉 原久子] |
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11/21~1/28 東京都写真美術館 |
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今年は文化財保護法が制定されて50年。この展覧会も「写真で旅する世界文化遺産」みたいな、ありがちな国宝写真展の類かと思ったら、とんでもない。明治初期の文化財調査のための写真から、商品や報道としての古美術写真、アートとしての写真まで、歴史を追ってたどっている。国宝はこれらの写真のサブジェクトではあっても、この展覧会のサブジェクトではない。では真のサブジェクトはなにかというと、やっぱり「写真」なのだ。さすが写真美術館。
[12月23日〈土〉 村田真]
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