大正期に建てられたという和洋折衷のモダンな大邸宅の解体を前に、その屋敷内で約20作家が作品を展示するアートプロジェクト。ほとんどはイラストや風景写 真など学芸会レヴェルの展示なのだが、なかには近藤基+久納鏡子による本格的なメディアアートもあった。先端芸術表現科1年の村山華子は、中庭の池に浮かべた造花や宝船を見に来た人に釣ってもらい、そこに書かれた俳句をヒントに、家中に隠した宝物を探し出すという作品を発表。なんとも邪気のないカワイイ作品だが(作者もカワイイ)、21世紀にはこーゆーのがアートの本流をなしていくのだろうか。 [12月23日〈土〉 村田真]