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Exhibition Reviews & Guide ..

アジアの世紀のはじまりに
8/21〜9/2 CASO・海岸通ギャラリー[大阪]
 
 
アジアの世紀のはじまりに
60年代生まれの韓国のアーティストを中心に、9名が参加したグループ展。昨年、ソウルに出掛けた時にちょうど個展をやっていたチョン・チョンファーの写真作品が私にとってはもっとも印象に残った。彼女の作品は、入れ子状態につくり上げ、異なる事象がからみ合いひとつのものをつくり出す。空間の連続性が面白い。今回の「TV LAND」もまだこれから発展されてゆくものと聞いた。どんなふうに完成させるのか楽しみだ。
[8月21日(火) 原久子]
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米増由香展−夢か現か幻か
  8/21〜25 番画廊[大阪]
 
 
米増由香展−夢か現か幻か
ペンで描いていった線が力強い。人がパニック状態になったときなどの、感情と肉体とが急にバランスを崩して、バラバラと動き出してしまうときの、微妙なニュアンスをコミカルに絵画にしているセンスに好感がもてた。
[8月22日(水) 原久子]
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TENT. Academy Awards 巡回展 in CAS
  8/27〜9/13 CAS[大阪]
 
 
TENT. Academy Awards 巡回展 in CAS
オランダ・ロッテルダムにあるアートセンター「TENT」の活動を報告するスライド・レクチャーに参加したとき、その恵まれた環境に驚いた。すでに3回目を迎える国際交流展「puddles」のCASでの第一弾はTENTの主催する学生のアワードに入選したビデオ作品の上映だ。時間的拘束を強いられても納得できるものもある(そうでないものもある)。短いけど面白いのもある。技術も含めて、これが学生の作品?!と驚かされる完成度のものも。日本の美大の卒業生制作展で目にするものを比べると、グ〜ンとレヴェルが高いように思えた。
[8月28日(火) 原久子]
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吉村弘展−耳からの風景
  8/19〜9/24 ジーベックホワイエ[神戸]
 
 
吉村弘展−耳からの風景
“音”を専門に扱うスペースというのは、コンサートホールやライブハウスなど日本中に数あれど、“音”の展覧会を専門に催す場所は、それほどないはずだ。東京・四谷のP3がスペースを持たなくなってからは、XEBEC(ジーベック)だけになってしまったかもしれない。そんなXEBECで吉村弘の久々の展覧会があった。五線譜がベースになっている線画のドゥローイングと、音の組み合わせ。今回はとくにドゥローイングがチャーミングだった。
[8月29日(水) 原久子]
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高嶺格展 Do what you want if you want as you want
  8/30〜9/29 Kodama Gallery[大阪]
 
 
高嶺格展
ギャラリーの扉に近づくにつれ、懐かしい油粘土の匂いがしてきた。中をのぞくと、私が何十年も前に、幼稚園の小さな机の上で、像や子犬を作ったのとはまったくスケールの違う、部屋中を使って粘土遊び(?)をした作品があった。第2室ではビデオインスタレーション。イスラエル政府の招待で訪れていた地で、旧知の友人の話しを記録したものを素材として使っている。2つの部屋のコントラストと、つながりも面白い。前にも書いたけど、やっぱり「高嶺はただ者ではない」。
[8月30日(木) 原久子]
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横浜トリエンナーレ2001
  9/2〜11/11 パシフィコ横浜展示ホールほか
 
 
横浜トリエンナーレ2001
とうとう「横浜トリエンナーレ2001」がオープンした。今日はまだプレオープン。 会場はスタッフやアーティスト、取材に来た関係者がほとんどだ。村田さんにも会場で会った。塩を素材にした村岡三郎作品はオープニングが終わると撤去されると聞いた。塩が建物の床下にある電気系統のケーブルに害を及ぼすからだとか。まだ搬入が終わっていないアーティストもいる。注目の椿昇+室井尚のバッタはまだあがっていないが、ショップにバッタのバルーンは売られていた。なんとなくお祭り気分なのだった。小沢剛のトンチキ・ハウスにも行かねばならないし、とても一日では見切れない。
[8月31日(金) 原久子]
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