キュレーターズノート
黒ダライ児『肉体のアナーキズム』/大浦こころ展──やわらかな圧力
山口洋三(福岡市美術館)
2011年02月15日号
対象美術館
学芸員レポート
9回目を数える「21世紀の作家──福岡」では、大浦こころ(1960年生まれ)を取り上げている。壁面に、そして壁面を覆わんばかりの巨大な紙を支持体に、それぞれ木炭と水彩を用いてのびのびとした筆致で描きあげた内面世界。この人は、適切な発表の場を得た場合に、普段以上の力を発揮するようだ。年令的には若手とはいいにくいが、作品は昨今の現代絵画に引けを取らないレベルに達しているように思える。展示作品を収めた図録が刊行されたばかり。2月13日(日)には本人によるアーティストトークも開催予定。
私自身はといえば、夏の菊畑茂久馬回顧展準備に邁進中。もう時間がない!
第9回 21世紀の作家──福岡「大浦こころ展──やわらかな圧力」
キュレーターズノート
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