2020年04月01日号
次回4月15日更新予定

キュレーターズノート

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例外状態で鑑賞がもたらす意味──ニコニコ美術館で観る『ピーター・ドイグ展』と絵字幕版『うたのはじまり』

[2020年04月01日号(田中みゆき)]

本来であれば今頃は、街中はオリンピック一色で各文化プログラムもそろそろ始まろうとしているはずだった。しかし現実には、私たちは歴史に残る例外状態の只中にいる。各国は門戸を固く閉ざし、見えないものとの終わりなき戦いと迫り来る経済危機を前にわたし...

「地元」と世界──「インプリントまちだ展2020 すむひと⇔くるひと —『アーティスト』がみた町田—」を企画して

[2020年04月01日号(町村悠香)]

「地元ゆかり」の作家や地元の風景を描いた作品を収集・展示するなど、地域に寄り添った活動は公立美術館の重要なミッションのひとつだ。だが改めて考えると「ある土地にゆかりがある」というのはどのようなことを指すのだろうか。筆者が企画担当した「 イン...

未来への夢とテクノロジーの進展のあいだで──「インポッシブル・アーキテクチャー」/「未来と芸術展」

[2020年03月15日号(能勢陽子)]

ほぼ同時期に、国立国際美術館で開催されていた「 インポッシブル・アーキテクチャー ──建築家たちの夢 」(2019年2月から埼玉県立近代美術館を皮切りに4館を巡回/以下、「インポッシブル・アーキテクチャー」)と森美術館で開催されていた「 未...

「ローカル」とは何か:青森県立美術館の二つの展覧会をめぐって

[2020年03月15日号(工藤健志)]

青森県立美術館の2019年度下半期は「青森」の風土に根ざした地域密着型、問題提起型の展示が続いた。「 青森EARTH2019:いのち耕す場所 ──農業がひらくアートの未来 」(2019年10月5日〜12月1日)と、「 ローカルカラーは何の色...

地方コンテンツとしての博物館
──湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)

[2020年03月15日号(角奈緒子)]

広島県北部、中国地方でいうとほぼ中心部に、三次という市があることをご存知だろうか。三次と書いて「みよし」と読む。島根県に隣接し、かつては山陽と山陰とを結ぶ要衝の地として栄えたという。浅野家が藩主を務めた江戸時代には、広島藩の支藩である三次藩...

物語を紡ぎ、文化の変容に立ち会う──四国の二つの展覧会より

[2020年03月01日号(橘美貴)]

今回は四国内での二つの展覧会を紹介しつつ、物語をモチーフにした作品に着目する。地方で展示される作品において、物語はどのような役割を持つのだろうか。作品と鑑賞者の間に物語を置くことによって、鑑賞者は物語の要素を読み取ろうと一歩引いた客観的な立...

災害とアート──伝承のためのアーティスティックな試み

[2020年03月01日号(山内宏泰)]

大災害等によって機能停止し、拠り所を見失った非日常的な被災社会にとって、アートは現状を打破するために必要な興奮剤、あるいは一時の安らぎを与えてくれる精神安定剤として大きな影響力を持つことになるのだが……。 東日本大震災の発生以降、私は国内外...

金沢から十和田へ

[2020年03月01日号(鷲田めるろ)]

4月1日より、小池一子の後任として、 十和田市現代美術館 の館長を務めることになった。 私が初めて十和田市現代美術館を訪れたのは2008年5月、開館直後の頃である。2004年に開館した 金沢21世紀美術館 のコンセプトを、よりラディカルに推...

「もの派」事始めを探る──関根伸夫、李禹煥、郭仁植

[2020年02月15日号(中井康之)]

昨年5月に逝去した「関根伸夫さんを偲ぶ会」が、年初の1月12日に東京の学士会館で開かれた。享年76歳。戦後日本の美術界に大きな変革をもたらしたその作家は、老いを感じさせる齢に達することなく、この世を去った。関根伸夫といえば、多くの人々が《位...

地域と作家、美術館のかかわりかた──「坂﨑隆一展 裏を返せば」

[2020年02月15日号(正路佐知子)]

畳に積み上げられた学校机。畳の上に敷かれた電気カーペットに横になり、見上げたスクリーンには、高校での状景が映し出されている。机には、高校生活を捉えた写真が並ぶ。彼らの表情は、倍以上の歳を重ねた者には眩しく映るが、何気ない高校生活の一場面にす...

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