2023年12月01日号
次回12月15日更新予定

キュレーターズノート

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表も裏もない展覧会 「さいたま国際芸術祭2023」と「Material, or 」

[2023年12月01日号(田中みゆき)]

現代アートチーム目[mé]がディレクションした「さいたま国際芸術祭2023」は、いわゆる芸術祭や展覧会とは一風違った様相を成している。まず大きな特徴として、ガラス壁がメイン会場に縦横無尽に張り巡らされており、大まかにいうと2つの順...

美術館内でもっとも動的な場所から生まれるもの──府中市美術館と公開制作

[2023年12月01日号(大澤真理子)]

東京都の西側、多摩地域にも数多くの美術館が存在するが、そのなかでも府中市美術館は展示室とは別に公開制作のための部屋を擁しているのが大きな特徴だ。2000年の開館当初から、90組近くの作家による公開制作のバトンが連綿と繋がれてきた公開制作室。...

「はならぁと コア」における長谷川新「SEASON 2」の試み

[2023年11月15日号(中井康之)]

「今、最も隆盛している『現代アート』は、こうした作家(デュシャン、ウォーホル、ダミアン・ハースト、村上隆、会田誠、草間彌生:引用者注)の作品ではない。今や主流となりつつあるのは『地域アート』なのである」文芸評論家、藤田直哉が文芸誌に「前衛の...

街全体で探る、学びと体験の新しいかたち

[2023年11月01日号(平井真里)]

青森県内の五つの美術施設による連携プロジェクトが注目を集めるなか、そのうちの一館である八戸市美術館は、他県から巡回してきた展覧会にも八戸ならではの付加価値を含む鑑賞体験のあり方を、街全体を巻き込むかたちで積極的に模索している。同館の当初のコ...

生き生きと、長持ちさせる方法を巡って──『ダンスダンスレボリューションズ』と上演の軽さ

[2023年10月15日号(谷竜一​)]

2023年の京都芸術センター Co-programのなかでも、カテゴリーA(公演事業)という上演演目の共同主催での採択企画「松原俊太郎 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク 不自由な言葉を離す身体『ダンスダンスレボリューションズ』」は、...

多様な声に耳を澄ませる「セーフスペース」としての美術館と、文化事業のゆくえ──「Fukuoka Art Next」をめぐって

[2023年10月01日号(忠あゆみ)]

アジアの窓口としての地理的・歴史的文脈をもつ福岡。その周辺で活動するアーティストや展覧会などについて長きにわたり興味深いテキストを寄せてくださっていた正路佐知子氏に代わり、今回からは福岡市美術館学芸員の忠あゆみ氏にバトンタッチ。日本近現代美...

それでも美術館から遠くにいる人たち

[2023年09月15日号(田中みゆき)]

ICOM(国際博物館会議)の博物館の定義 ★1 にも「アクセシブル」や「インクルーシブ」という言葉が含まれ、多様性への認識は業界のなかでもますます高まっているように感じられる。しかし、その「多様性」にどこまでの人たちが含まれているかは、その...

刻刻と移り変わる夏を受け止める作品たち──「吹けば風」展

[2023年09月01日号(能勢陽子)]

現在豊田市美術館で開催している「 吹けば風 」展は、ひとつの言葉や概念に統合される前の、この世界に対する新鮮な知覚に直に触れようとするものである(企画は石田大祐学芸員)。このタイトルは、明治生まれの詩人・高橋元吉の詩からきているという。

わからない、からこそ──YCAMという場で教育普及担当ができること

[2023年08月01日号(今野恵菜)]

今年開館20年を迎える山口情報芸術センター[YCAM]では、2003年の開館当初から教育普及に関する専従のスタッフが複数在籍しており、2023年の現在に至るまで、ギャラリーツアーのような作品鑑賞をサポートするプログラムや、アートやメディアに...

地元作家と展覧会をつくる──「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展

[2023年08月01日号(芦髙郁子)]

私が滋賀県立美術館で働くことになったのは、2022年8月からである。つまり、私が担当している現在開催中の「今森光彦 里山 水の匂いのするところ」展は一年にも満たない準備期間のなかで開催されたということになる。とはいえ、企画自体は数年前から立...

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