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2018年05月15日号のバックナンバー

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フォーカス

拡張するKYOTOGRAPHIE──京都から発信する写真の力

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[2018年05月15日号(吉川直哉)]

インバウンドで賑わう日本の都市の中で、古くから国際的にも名実ともにその魅力が知られる京都で、2013年から「京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE」が毎春に開かれている。近年、日本各地の都市や地域で、大小のさまざまな芸術祭が開かれるようになったが、その中でも写真に特化した「KYOTOGRAPHIE」(以下、KG)は、日本では数少ない本格的な写真祭として、今年で6年目を迎えた。

キュレーターズノート

美術鑑賞における情報保障とは何か

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[2018年05月15日号(田中みゆき)]

2020年の東京パラリンピックの開催や、国連の障害者権利条約採択に伴う日本における障害者差別解消法の制定など、さまざまな背景が重なり、障害を扱う芸術活動が著しく増加している。そもそも一口に「障害を扱う」と言っても、活動の種類は多種多様で、どういったスタンスから計画されたものなのか、同じように見えても違う場合が多々ある。当事者支援なのか、研究目的なのか、芸術の社会的な役割を模索するものなのか。また、作品をつくる側ではなく、それを鑑賞する側として障害のある人を想定することも忘れてはならない。両方が進んでこそ、真の意味での障害者の芸術活動の参加になるのではないだろうか。そこで今回は、視覚障害を例に、美術鑑賞における情報保障の可能性について考えてみたいと思う。

疾走する中国──的|芸術中心での「越後正志:中国製造」展

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[2018年05月15日号(鷲田めるろ)]

3月に北京に新しいアートセンター「的|芸術中心(de Art Center)」がオープンした。若手キュレーターの夏彦国が立ち上げたスペースだ。場所は紫禁城からも近い中心部である。若手と言っても夏は、その前は北京有数の現代美術館「紅磚美術館(Red Brick Art Museum)」の館長を務めていた。私は、昨年12月に初めて夏と出会い、韓国のキュレーターのコウ・ウォンソクとともに「学術委員」という立場で新しいアートセンターを構想した。そして夏によるオープニング企画に続く、2回目の展覧会を企画した。4月に始まり、現在開催中である。

アート・アーカイブ探求

中西夏之《紫・むらさき XVII》──浸透していく無限「林道郎」

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[2018年05月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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