Isadora Neves Marques, Vampires in Space, 2022. Courtesy of the artist and Galleria Umberto di Marino.

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて、SF的想像力で新しいウェルネスを探求するアーティスト、イザドラ・ネヴェス・マルケスによる日本初個展が開催されています。

ネヴェス・マルケスは、エコロジー、身体の定義、新たなテクノロジーの可能性と限界、クィアの権利といった現代社会が抱えるテーマに鋭く迫る作品で、現在国際的な舞台で大きな注目を集めています。映画、詩、小説、インスタレーションなど多彩な手法を用いて、フェミニズムや性の多様性、植民地後の社会文化などに対する関心をSF的アプローチと巧みに融合させた彼女の作品は、進行中のグローバルな課題に深い思索を通じて応答します。それらは包括的な社会を築くための議論や行動の必要性を問いかけると同時に、未来に向かう私たちに新たな視点と想像力を呼び起こします。

ネヴェス・マルケスの活動を日本で初めて紹介する機会となる本展では、第59回ヴェネツィア・ビエンナーレで話題を呼んだ映像インスタレーション《Vampires in Space》(2022)を@KCUAの展示空間に合わせて再構成。また、同作品と響き合う短編映像作品《The Ovary》(2021)や《Meat is Not Murder》(2021)もあわせて上映されます。

<イザドラ・ネヴェス・マルケス >
1984年、ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン大学で美術を学び、ロンドン大学ゴールドスミス校にてアートアンドポリティクス修士号を取得。映画監督、執筆家、視覚芸術家として、ジャンルの枠を超えた活動を展開する。近年は、カンヌ国際映画祭(国際批評家週間)やトロント国際映画祭など各地で作品を上映。ヴェネツィア・ビエンナーレ、ソフィア王妃芸術センター、テート・モダンなど、世界主要都市の美術館やギャラリーで作品を発表し、国際的なアートシーンにおいてその存在感を高めている。2023年にペドロ・ネヴェス・マルケスから名義を変更した。

会期:2024/11/4(月・振休)〜2024/12/22(日)
会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA (京都府京都市下京区下之町57-1)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日(11/4(月・振休)は開館) 入場料:無料
主催:京都市立芸術大学
問い合わせ先:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
TEL:075-585-2010
公式サイト:https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2024/11455/?utm_