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展覧会レビュー

村田真 原久子

Index
page:1
三田村光土里展
“LIFE”―湖にて―
「奴らは何をおったててきたか?」金山直樹・岡本光博
西村正幸展
寄神くり展
「ぼくの家はどこ?」
マキシグラフィカサテライト
建築物ウクレレ保存化計画
第2回公開展示
(制作・伊達伸明)
page:2
椎原治展
「丹平写真倶楽部の研究」
入谷葉子展
中谷由紀個展「日一日と」
須浜智子個展
信用ゲーム
天神さまの美術
page:3
金村仁個展
光の記憶 -VIEW/SOUND-
写真新世紀
川内倫子写真展「花子」
大阪トリエンナーレ2001
藤本由紀夫
アートプロジェクト
「和歌の浦の丘」
page:4
戸谷成雄新作彫刻展
桑原正彦展
額田宣彦 −仮説の宇宙−
横湯久美展
life/art '01
川島慶樹個展
「みんな男になる」
page:5
コーポレート・アート展
さかぎしよしおう展
瀧口修造の造形的実験
森村泰昌のセルフポートレイトフリーダからの贈り物
鴻池朋子+岩井俊雄
「年末ギ・ガトーク!」
何があるの?
絵の中のそのまた向こう
日仏現代美術展
扇千花
三田村光土里展 “LIFE”―湖にて―
11/20〜12/22 ビューイングルーム、ヨツヤ[東京]
 
 
三田村光土里展 "LIFE" ─湖にて─
穏やかな土曜の午前。2001年はスペース・ジャック展(横浜)、FANTASIA展(ソウル)と大活躍だったインディペンデント・キュレーターの神谷幸江嬢とともに四谷へ。扉を開くと目の前の景色が突然変わった。静かな湖面に浮かぶ鴨の姿が印象的な写真、モニターには同じ湖でのボートレースの様子のビデオが流れている。スーパードライを1缶手渡され、人工芝の上に置いた屋外用のテーブルセットにつくことを促される。湖水を躍らせながら進むボートの横で平然と泳ぐ鴨、そして1年後、同じ場所で三田村が見たのは、変わらずゆっくりと泳ぐ鴨だった。ハノーヴァー(ドイツ)の湖畔のスタンドでビールを片手に見ていたこんな風景を作品にした。だから、私たちにも同じようにビールを片手に見てくださいと、いうことだったようだ。ビールをゆっくり飲みながら、ぼんやり湖面に目をやる時間のなかった私をお許し下さい。
[12月1日(土) 原久子]
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「奴らは何をおったててきたか?」金山直樹・岡本光博
  12/1〜9 ギャラリーTAF[京都]
 
  アメリカに滞在して制作した金山と、インドに滞在をして制作した岡本の作品を同時に展示(金山はマケットのみ)。2人がそれぞれの国で経験したアーティスト・イン・レジデンスのプログラムの報告会も同じ会場で開かれた。インドに根づいた宗教観、生活文化とそこに入り込む主にアメリカを主軸とする異文化を比喩してつくられた岡本作品は、このサイトでも以前に紹介されたものと、個展では発表されなかった作品もいっしょに展示。年明け2002年にはドイツのレジデンスに岡本は旅立つということだ。
[12月2日(日) 原久子]
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西村正幸展
  11/20〜12/2 ギャラリーすずき[京都]
 
  久しぶりに見る西村さんの個展……と思ったら、それは大間違いで、私が単にみるのをサボっていただけでご本人はコンスタントに発表を継続している。彼の作品には、初期から日本のアーティストにはめずらしく彼自身の信仰するキリスト教の聖書の教えがそこここに登場する。今回は9・11テロ後世界にも触れた作品が並んだ。
[12月2日(日) 原久子]
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寄神くり展「ぼくの家はどこ?」
アーティスト・トーク
  11/27〜12/2 アートスペース虹[京都]
 
 
寄神くり展「ぼくの家はどこ?

毛糸で編んだ作品が床に敷き詰められていた。作品の上を踏むことになる。思ったより柔らかい。子供が野球のミットやバットを持って遊ぶ姿が輪郭線で編み込まれている。手足や道具を描いた線がバラバラになってゆく。編目はコンピュータのドットと同じ。寝っころがって見たかったが、羞恥心が邪魔して断念。
[12月2日(日) 原久子]

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マキシグラフィカサテライト
  11/27〜12/9 ギャラリーココ[京都]
 
  京都市美術館では本展ともいうべきEXTENSION MAXI GRAPHICA(11/27〜12/9)をやっていたが、結局見に行かずじまいだった。すでに10回を数える「版画」というメディアを用いた作品の展覧会。周囲の評は賛否分かれていたが、自分の目で見ていないものは何も言えない。サテライトと名づけられた小品展はというと、安定した力をもった作家たちが、センスの良い作品をプレゼンテーションしていた。こんな中途半端なコメントなら書かないほうがマシだと出品者に思われるのかな。
[12月2日(日) 原久子]
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建築物ウクレレ保存化計画 第2回公開展示(制作・伊達伸明)
  12/4〜16 アートスペース虹[京都]
 
 
建築物ウクレレ保存化計画 第2回公開展示(制作・伊達伸明)
建て替えなどで解体される建物の廃材を用いてウクレレをつくって保存するという「建築物ウクレレ保存化計画」を進めているのが伊達伸明。高校の音楽室の黒板でボディをつくったウクレレは緑に黄色い五線譜がアクセントになっていてチャーミングなウクレレになっている。今回は、依頼主の手元に戻るまえに6本のウクレレが展示された。見た目だけではなく、音色にもこだわってつくっているという。
[12月4日(火) 原久子]
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