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カミン・ラーチャイプラサート個展「inner / outer gaze」 |
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4/1~26 ギャラリー・アート・遊[大阪] |
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先月チェンマイでリクリット・ティラヴァーニャたちと共同で行なっているLandというプロジェクトと、自身が運営するスペースとを案内してくれたカミン・ラーチャイプラサートの個展が大阪であった。出品作の『Anitjang(不常)Thukkhang(苦しみ)Anata(無我)』という仏教の根本概念となる3つのキーワードをタイトルとしたシリーズは、日常の体験や社会問題などで気になるテーマを選びだし象徴的な図柄を木炭で手漉きの紙に描いている。オーソドックスなスタイルをとりながら、現在を見つめる視点のなかには、民族など彼自身をとりまく様々な問題がとりあげられていた。
[4月1日(月) 原久子] |
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小河朋司展 |
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4/1~20 ギャラリーなつか[東京] |
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アクリル板の画面には細いストライプと茫洋とした色彩が交互に見える。簡単にいえば、ストライプはアクリル板に引かれたものだが、茫洋とした色彩はその裏面に塗られた色が白い壁に反射したもの。つまり「茫洋とした色彩」はストライプにさえぎられながら、そのストライプと背後の壁面がなければ現われないという二重三重のからくりをもった「現象絵画」なのだ。と、言葉で説明してもなんか空しいなあ。
[4月2日(火) 村田真]
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高柳恵里展 |
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4/1~13 モリスギャラリー[東京] |
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なんの変哲もない小枝が台のうえにのっている。別に種も仕掛けもないようだ。須田悦弘みたいに自分で彫りましたっていうようなオチがないだけに、見るほうは宙ぶらりんになる。あと、コップに立てかけた鉛筆とか、枝分かれした毛糸とか、脱力系の作品ばかり。しかもン万円というリッパなお値段までついている。複雑なものが単純だったり、単純だと思ったものが複雑だったり……といった意味の作者のコメントが掲げられていた。キてるなあ。
[4月2日(火) 村田真] |
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松尾藤代展 |
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4/1~30 村松画廊[東京] |
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光にあふれる窓。桟が十字形をなし、その背後から光がやってくるかたちなので、キリスト教的な聖性を感じさせないではない。でも現代日本で絵画に聖性を見る人なんていませんね、「悪い場所」だから。それより問題なのは、禁欲的すぎて描く喜び、見る喜びが希薄なこと。
[4月2日(火) 村田真] |
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壱岐雅信展 |
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4/1~6 exhibit
LIVE[東京] |
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ムサビの彫刻科の学生が2年間にわたって西東京市の公園づくりにかかわったドキュメント展。といっても、企画書やら地図やらドローイングやらファクスでのやりとりやらを画廊の壁いっぱい無造作に貼っただけ。話を聞くと、行政を相手に大学や市民を巻き込んだプロジェクトだったそうだが、別に本人はパブリックアートに入れ込んでるわけでも、アートマネジメントに通じているわけでもなく、ただやってみたかったからやっちゃいましたって感じ。その無謀さがいい。
[4月2日(火) 村田真] |
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椿会展2002 |
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4/2~5/26 資生堂ギャラリー[東京] |
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辰野登恵子がイリュージョナルな形態を描くようになって久しいが、同じ椿会のメンバーである児玉靖子や世良京子も具象的なかたちが現われてきたのはおもしろい。それが椿会内部の相互刺激によるものかどうかは知らないが。てゆーか、それは椿会内部だけでなく、たとえばVOCA展にも見られる現象ではあるのだが。まあいまさら具象も抽象もないけどね。
[4月2日(火) 村田真] |
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同時代の作家達 |
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4/1~13 ギャラリー千[大阪] |
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浜本隆司作品 |
会場風景 |
大阪最大の画廊街である西天満も、最近は新陳代謝がいろいろとある。2月に閉じたギャラリー白から30mほどのところに出来たのがギャラリー千。大阪を拠点に発表活動をするアーティスト10人のグループ展が開かれていた。
[4月3日(水) 原久子]
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