アクリル板の画面には細いストライプと茫洋とした色彩が交互に見える。簡単にいえば、ストライプはアクリル板に引かれたものだが、茫洋とした色彩はその裏面に塗られた色が白い壁に反射したもの。つまり「茫洋とした色彩」はストライプにさえぎられながら、そのストライプと背後の壁面がなければ現われないという二重三重のからくりをもった「現象絵画」なのだ。と、言葉で説明してもなんか空しいなあ。 [4月2日(火) 村田真]