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サー・ジョン・ソーン美術館[ロンドン] |
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大英博物館を見たら、ついでにここにも足を伸ばしたい。この美術館については何回か書いたし、最近では谷川渥が『廃墟の美学』(集英社新書)のなかで触れているので省略。とにかくこの美術館はコレクションがどうのという問題ではなく、美術館全体がひとつの類まれなコレクションなのだ。
[4月11日(金) 村田真] |
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テート・ブリテン[ロンドン] |
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テート・ブリテンになってからは初訪問。第2回テート・トリエンナーレが開かれている。今年2回目ということは、テート・モダンのできた2000年に第1回が開かれていたということだ。越後妻有アートトリエンナーレと同じペースだね。そういえば横浜トリエンナーレは1年延期らしい。早くもクアドリエンナーレ(4年に1度)に「降格」か。それはともかく、今年のテーマは「DAYS
LIKE THESE」というもの。韻を踏んだシャレみたいなもんだが、ニュアンスとしては「よくある日々」といった感じか。なんかMOTアニュアルみたいだな。出品作家は若手を中心に23人だが、リチャード・ハミルトン(なんとデュシャンの大ガラスのレプリカを出している!)、デイヴィッド・カニンガムといった大御所や、リチャード・ディーコン、レイチェル・ホワイトリードといった中堅も。日本人では横溝静が入ってる。作品も絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオと多岐にわたり、イギリス現代美術を幅広く紹介しようという意図がうかがえるが、逆にYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)以後、新しい動向が出てきていないことを物語ってもいるようだ。
[4月11日(金) 村田真] |
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テート・モダン[ロンドン] |
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今日は夜10時までやってるので最後に訪問。昨晩会ったジャーナリストの菅伸子さんから、巨大な吹抜けにアニッシュ・カプーアのとてつもなくでかい作品があると聞いたのだが、そんなものはなく、ただ両端に直径20メートルほどの輪っかがあって、床に深紅のシートが折りたたまれているだけ。実はこのふたつの輪っかのあいだ(100メートル以上ある)をシートが筒状につないでいたらしいのだが、なんらかのトラブルではずされてしまったのだ。やっぱりムチャしてはいけませんね。企画展の「マックス・ベックマン展」はあまりそそられず、常設展を見て帰る。
[4月11日(金) 村田真] |
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クイーンズ・ギャラリー[ロンドン] |
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ロンドン最終日。帰りの飛行機は午後3時すぎなので、午前中バッキンガム宮殿に隣接したクイーンズ・ギャラリーへ。ここは知る人ぞ知る名画が王室の家具調度品とともに並べられ、しかも訪れる人もそう多くはないという穴場的存在。王室コレクションだけあって、アナクロな衣装に身を包んだ係官が慇懃に(だが無礼ではない)迎えてくれるので、尻込みしてしまう人も多いのかもしれない。ぼくのお目当ては、またしてもフェルメールの《音楽のレッスン》と、ヨハン・ゾファニーのギャラリー画《ウフィツィ美術館のトリブーナ》。それだけではない、ルーベンス、ヴァン・ダイク、レンブラント、それにウインザー城のレオナルドの手稿も展示されていた。なんとも豊かな気分。だが、これらのコレクションも大英帝国時代に植民地から吸いあげた金で買い集めたものなんだよな。
[4月12日(土) 村田真] |
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小池照男VS二名良日展 |
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4/7〜12 不二画廊[大阪] |
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昨年12月〜今年3月にかけて開かれた「アンダー・コンストラクション展」(東京オペラシティアートギャラリー)に出品した際の、野外活動家である二名良日の竹や蔓、雑木を編んだリースなどを会場に配置。会期中にもインスタレーションの様子をどんどん変化させていった東京での会場風景の映像を上映。ちなみに映像は小池照男の撮影によるもの。混沌とした様が、混沌としたまま大阪に場所を移して展示されていた。
[4月12日(土) 原久子] |
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しばたゆり「わたしのモノ、わたしとモノ」 |
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3/21〜4/13 スタジオ・アーカ[大阪] |
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大切なものをひとつ選ぶのは結構難しい。手のひらのうえに、参加者の大切なものを載せて撮影し、大切なものの由来を記して展示する。大事なものを印画紙を削って粉にして、その粉もシャーレに入れて展示。だれの大切なものも、粉になるとただの埃と見分けがつかないものとなり、それぞれに思い入れのある品はどれもすべて等価なものとして積み上げられることになる。
[4月12日(土) 原久子] |
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Printing Relation III |
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4/1〜13 ギャラリーそわか[大阪] |
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今井紀彰、梅村昌哉、田邉晴子、中野愛子、兵頭喜貴の5人による写真展。写真を用いた作品といっても千差万別。それぞれが個性的な作品を出していた。田邉晴子は人工的な風景や家の庭をインスタレーションし、兵頭喜貴は拾ったマネキンをさまざまなシチュエーションで撮影することで観る人にストーリーを想像させるようなシリーズ写真を展示。中野愛子は、人間同志の距離や関係を彼らが口にした食べ物などやその残骸などの写真も交えながら複数の写真で構成し、リアリティのある作品に仕上げていた。
[4月13日(日) 原久子] |
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ピンナリー・サンピタック |
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4/11〜5/4 アート・遊[大阪] |
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タイ在住のピンナリー・サンピタックは、一貫して「女性の身体」をテーマに制作している。告知用の写真を観た時から気になっていた《noon-nom》は白・ピンク・グレー・黒の薄くてつるつるしたオーガンディ素材で表面がつくられ、中綿が入っている大きな乳房形のクッションだ。触っても気持ちいいし、座っても気持ちいい。男性は少し照れがあるのか、子供や女性たちのように大胆にこの作品に身をゆだねたりしない、とのことだった。
[4月17日(木) 原久子] |
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