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1938年に、ニューヨーク近代美術館で開かれたウォーカー・エヴァンスの個展に際して刊行された、展覧会カタログであり、エヴァンスの写真集である。なお、この展覧会は、ニューヨーク近代美術館における単独の写真家による初の個展であった。本書は二部構成によって編まれた写真群によって構成され、舞踊評論家のリンカーン・カーンスタインが寄稿したエッセイが収録されている。写真集の第一部は、アメリカ国民のさまざまな生活の光景によって構成され、第二部は建築物などを中心にした都市部の風景がまとめられている。写真集総体が表象するのは、ほかならぬ「アメリカ」であり、時代としては大恐慌時代のアメリカの姿に対応している。