ヴェネツィア建築ビエンナーレ
- Mostra di Architettura di Venezia(伊), Venice Biennale of Architecture(英)
- 更新日
- 2024年03月11日
イタリア・ヴェネツィアで2年に一度開催される国際展覧会「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の建築部門。美術部門は1895年から開催されており、ほかにも映画部門、音楽部門、演劇部門、舞踊部門がある。建築部門は1975年頃からヴィットリオ・グレゴッティをディレクターに「ヴィジュアル・アーツ」展の一部として準備され始め、正式に独立したかたちでは、80年に始まった。出展は国単位で行なわれ、会場は市内の公園・ジャルディーニに建つ各国のパーマネント・パヴィリオン、あるいは展示館(旧イタリア館)や市内の建物を一時的に借用する。日本館は吉阪隆正の設計で1956年に完成した。2010年に開催された第12回は、日本の建築家・妹島和世が総合ディレクターを務め、建築家・石上純也が「企画展示部門の金獅子賞」を受賞した。「生涯の功績への金獅子賞」はレム・コールハース、「特別記念金獅子賞」は故・篠原一男に贈られた。審査員はビアトリス・コロミーナ(委員長)、フランチェスコ・ダル・コ、ジョセフ・グリマ、磯崎新、モリッツ・キュング、トリン・T・ミンハであった。
補足情報
参考文献
『ヴェネチア・ビエンナーレ 日本参加の40年』,国際交流基金、毎日新聞社編,国際交流基金,1995
『10+1』No.18,「ヴェネツィア・ビエンナーレの建築」,鷲田めるろ,INAX出版,1999
People meet in Architecture: Biennale Architettura 2010: La Biennale di Venezia Official Catalog,Marsilio,2010
Less Aesthetics More Ethics: Biennale Architettura 2000: La Biennale di Venezia Official Catalog,Marsilio,2000
『世界建築設計図集9 吉阪隆正+U研究室:ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館』,川添登、菊竹清訓ほか監修,同朋舎出版,1987