2022年12月01日号
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2010年10月01日号のバックナンバー

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フォーカス

気になるチェルシー界隈の画廊展をピックアップ アートシーンを系統づけるのはマルチ社会のシアトリカルなマルチメディア

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[2010年10月01日号(梁瀬薫)]

 9月のニューヨークは9.11のメモリアルはもちろん、一年を通じてフェスティバルとさまざまなイベントで最も盛り上がる。ファッション週間、フィルム・フェスティバル、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックの現代音楽祭やユダヤ週間をはじめ、多くの文化イベントが市内各地で開催される。今年で84年目を迎えるリトル・イタリー地区の「サン・ジェンナーロ祭」はイタリア移民の多いニューヨークでは重要なストリートフェアだ。アートシーンも9月一週目の月曜日レイバーデイの翌日からシーズン開幕となる。長引く不景気をよそに、チェルシーで連日続く画廊オープニングは、クラブのような人集りで、オープニングが重なるため、なかには深夜12時までパーティーをする画廊もあるほど。また、新名所となったチェルシーの「ハイライン」も、壁の落書きも、建設中のビルに架けられている絵も、トラックに絵を積んで街角で展示即売している作家もアートシーンの立役者だ。

キュレーターズノート

新青森駅東口駅前広場モニュメント、中西信洋《雪まち──Aomori Reflection》に決定/AIR 2010・反応連鎖 Platform2 〈ツナガルシクミ〉

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[2010年10月01日号(日沼禎子)]

 東北新幹線新青森駅開業が12月4日に決定。交流人口の増加、産業・経済の振興などが期待され、現在さまざまな取り組みがなされている。この度、新駅整備のため、同駅の整備コンセプト「雪を知り、豊かでほっとする自然環境、おおらかで個性的な駅前広場」をもとに、駅に降り立った来訪者に雪国青森を強く印象づけるため、降雪を造形に組み込んだモニュメントを募集。2009年11〜12月までの作品公募、今年4月に行なわれた審査の結果、中西信洋による《雪まち──Aomori Reflection》がモニュメント作品に決定した。量感のある彫刻としてではなく、ステンレスの鏡面に四季折々の風景が映し出され、人々が空間に誘い込まれるようなアイデアが、高く評価された。中西は、2005年、国際芸術センター青森(ACAC)のレジデンシーアーティストとして滞在。このたびの作品制作にあたっては、青森での滞在制作の経験が大きく活かされている。作品設置の打ち合わせのために来青した中西に、ショート・インタビューを試みた。

椹木野衣『反アート入門』/光州ビエンナーレ/メディア・シティ・ソウル 2010

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[2010年10月01日号(住友文彦)]

 この連載のいいところは、書く内容についての自由度が高いことだ。なので、基本的にはほかで話したり、書いたりしていないことを記すようにしている。今回は、椹木野衣の著書『反アート入門』(幻冬舎、2010)と光州ビエンナーレの感想で、お互いにまったく関係はない。ただ、私が眼にする時期が重なったというだけである。

アートプロジェクト探訪

島が主役の「三河・佐久島アートプラン21」

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[2010年10月01日号(白坂由里)]

  「祭りとアートに出会う島」をテーマに、2001年4月にスタートした愛知県一色町の離島、佐久島のアートによる地域活性化事業「三河・佐久島アートプラン21」が開始から10年が過ぎた。この3年は毎年約1万人ずつ観光客が増え、年に約6万人が訪れるようになった。急激な変革や華々しい宣伝・イベントを行なったわけではない。毎年1年に3組ほどのアーティストが滞在してじっくり作品を制作し、2010年現在では20作品を常設。それらは1日で歩いて回ることができ、また訪れたくなる魅力を持っている。地域の潜在的な魅力を掘り起こし、適正規模で1年1年を積み重ねてきた足取りを振り返ってみよう。

artscapeレビュー

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