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2010年11月15日号のバックナンバー
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「ドガ展」──躍動に注がれた情熱、省略される肉体
キュレーターズノート
CCAキュレーター・ミーティング2010
[2010年11月15日号(植松由佳)]
毎回、この欄に書くのは各地(ときには海外も含めて)の美術館やギャラリ—スペースなどで開催される美術館やアートイベントが中心で、それは少なからず拙稿を読んでくれる読者の参考となればと考えながらテーマを選んでいることもあるのだが、今回は少々事情が異なるかもしれない。前回の寄稿以来、展覧会を見ていない訳ではない。光州ビエンナーレに釜山ビエンナーレ、ソウルで開催されたメディア・シティ・ソウルにも足を運んだし、例えば東京都写真美術館での「ラヴズ・ボディ──生と性を巡る表現」展や東京都現代美術館の「トランスフォーメーション」展、またその関連イベントとして開催されたヤン・ファーブルによるパフォーマンスなど触れたい展覧会もある。しかし今回選んだのは、展覧会ではなく学芸員という私の仕事に関することである。
瀬戸内国際芸術祭2010/街じゅうアート in 北九州/黒ダライ児『肉体のアナーキズム』
[2010年11月15日号(山口洋三)]
瀬戸内、あいち、釜山に光州と、福岡からあまり遠くない場所でさまざまな国際美術展が開催されている。しかしヴェネツィアビエンナーレや越後妻有トリエンナーレを訪問した昨年と違い、今年はこうした展覧会にまったく関心が向かない。来年の企画のために忙殺されているせいかもしれないけれど、昨年だって、福岡市美術館30周年記念展とか、震電プロジェクトで忙殺されていたから事情は同じなのだが? かろうじて、瀬戸内国際芸術祭には滑り込んだ。