バックナンバー

2011年06月15日号のバックナンバー

イメージ

フォーカス

ヴェネツィア・ビエンナーレの現在

photo

[2011年06月15日号(市原研太郎)]

 ヴェネツィア・ビエンナーレがオープンした。ご承知のように、世界最古にして最大のビエンナーレである。例年なら6月ともなると暑くて会場を回るのに苦労するのだが、今年はそれほど気温が高くなく、パビリオンを探して迷路のような市内を歩かされる身としてはたいへん助かった。今回で54回目、19世紀末より100年以上にわたって続けられてきたヴェネツィア・ビエンナーレは、“La Biennale”と定冠詞を付けて紹介されるのが当然なほど、その歴史の長さや展覧会の規模と充実度を誇り、その後に出発した幾多のビエンナーレに手本を示してきた。

キュレーターズノート

平川ヒロ「よじのぼったネズミと、くぐりぬけようとするネコ」/京芸Transmit Program#2 転置 ほか

photo

[2011年06月15日号(中井康之)]

 絵画を成立させる絶対必要条件は、素材と表現主題の二項目に限定されると、これまで私はほとんど疑うことがなかったように思う。そのような硬直した思考に対して軽い衝撃を与えてくれたのは、昨年11〜12月にトーキョーワンダーサイト(TWS)本郷で個展を開催していた平川ヒロの作品に見ることのできた方法論によってであった。

トピックス

ルーヴル-DNPミュージアムラボ「セーヴル磁器:18世紀の生活様式」、ルーヴル美術館でお披露目

photo

[2011年06月15日号(田中美苗)]

 フランス、パリのルーヴル美術館内に、新しくマルチメディアを使った美術鑑賞システムが導入され、2011年6月8日から一般公開されている。公開されているマルチメディア・ディスプレイは、「軟質磁器の製作技法」と「フランス式の食卓儀礼」のふたつで、セーヴル磁器について解説するシステム。ルーヴル美術館内のリシュリュー翼2階にある展示室93と95、ナポレオン3世の居室の入口にあたる場所に展示されている。展示室にはセーヴル磁器の作品が展示されており、実際の作品を鑑賞するだけでなく、その製法やどのように使われたかをマルチメディアを使ってより深く理解することができる。

アート・アーカイブ探求

小林正人《Unnamed #7》──反重力の光「保坂健二朗」

photo

[2011年06月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

▲ページの先頭へ