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2011年10月15日号のバックナンバー

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フォーカス

人間の生活を楽しくゆたかにするデザインを求めて(「ユーモアのすすめ──福田繁雄大回顧展」レビュー)

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[2011年10月15日号(新川徳彦)]

 2009年1月に急逝したグラフィック・デザイナー福田繁雄(1932-2009)の回顧展がはじまった。副題は「ユーモアのすすめ」。ポスター作品約200点と立体作品約100点、アイデアスケッチなどによって、福田繁雄が生涯にわたって追求しつづけてきた視覚的コミュニケーションの方法──ユーモアとトリック──を探る。

森美術館〈メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン〉を語る

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[2011年10月15日号(八束はじめ/太田佳代子)]

 2011年9月17日より森美術館で〈メタボリズムの未来都市〉展が開催されている。同展企画の中心的な役割を担ったのは「メタボリズム研究会」代表=八束はじめ氏。八束氏は、展覧会を理解するための重要な補助線となる研究書『メタボリズム・ネクサス』を5月に上梓。建築家レム・コールハースの主催する設計事務所OMAのシンクタンクであるAMOのキュレーター=太田佳代子氏は、メタボリズムをめぐるインタビューとリサーチをまとめた『プロジェクト・ジャパン』(レム・コールハース&ハンス・ウルリッヒ・オブリスト著)の編集ディレクター。11月には、日本語版の刊行が予定されている。お二方に、それらの執筆・編集過程を通して新たに見出され戦後日本最大の建築運動である「メタボリズム」について、展覧会の見所も含めて語っていただいた。

キュレーターズノート

YCAM Re-Marks

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[2011年10月15日号(阿部一直/丸尾隆一)]

 山口情報芸術センター[YCAM]では、新しいウェブサイト「YCAM Re-Marks」を、この9月から立ち上げている。YCAMは、オリジナルの企画を発表することが多いことが特徴であり、このようなややユニークな公共文化施設における、メディアアート、パフォーミングアーツ、教育プログラムなどから生まれるプロジェクトにとっては、こうしたウェブサイトは資料性を確保するだけでなく発信力を備えるという点でも意義があると考えている。さらに、一般的な意味での「デジタルアーカイヴ」に対する意識を高めようというねらいもある。開館以降から遡り、YCAMで開催される多くのプロジェクトのなかから委嘱作品を含むいくつかを選び、継続してアップデートしていく予定である。ここでは、記録公開とデジタルアーカイヴのさまざまな課題について若干触れながら紹介していきたい。

河原町文化大爆発「かわぞう城下町へ行く」/第2回 町屋アートホーム in 新町

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[2011年10月15日号(坂本顕子)]

 2011年の夏は、熊本という一地方都市のアートの状況において、小さいけれども確実な変化が生まれたことが、その暑さとともに記憶されるのではないか、そんな気がしてならない。これまで本連載では、さまざまな九州のアートシーンを紹介してきた。しかし、今回は思い切り熊本に焦点を絞らせていただいて、その状況を書いてみることにしたい。

アート・アーカイブ探求

阪本トクロウ《アフターイメージ》──ニュートラルで自由な余白「大野正勝」

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[2011年10月15日号(影山幸一)]

artscapeレビュー

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