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2019年11月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【ニューヨーク】VIGIL──ジェニー・ホルツァーが放つ銃暴力へのメッセージ

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[2019年11月01日号(梁瀬薫)]

秋も深まった10月10日の夜、5番街から望む歴史的な建物ロックフェラーセンターのメインビルとその脇の2棟の向かい合わせに大きな文字のスクロールが光のように浮かび上がった。これはニューヨークの公共芸術団体クリエイティヴタイム主催のプロジェクト「VIGIL(ヴィジル)」で、ジェニー・ホルツァーのアメリカの銃暴力に対するワードアートによる作品だ。

キュレーターズノート

ポロトコタンのあゆみ 1976-2018

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[2019年11月01日号(立石信一)]

来年4月24日に北海道白老町に開館する予定の国立アイヌ民族博物館を含む民族共生象徴空間(愛称ウポポイ)は、これからいよいよ最後の準備に取り掛かるところである。「キュレーターズノート」掲載第2回目となる今回は、一昨年まであった一般財団法人アイヌ民族博物館(通称ポロトコタン)をめぐる近年の動きを振り返りながら、民族共生象徴空間が担っていく役割について考えてみたい。

あいちトリエンナーレ2019、最後の7日間

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[2019年11月01日号(鷲田めるろ)]

キュレーターを務めたあいちトリエンナーレ2019が10月14日に閉幕した。75日の会期のうち、65日という長期にわたり、トリエンナーレ内の一企画である「表現の不自由展・その後」(以下、「不自由展」)を中止したことをお詫びする。まず、観客から作品を見る機会を奪った。報道を通じて展示内容を知り不快感を抱いた人にも、実際の展示を見て確かめてもらう機会すら作れなかった。次に、作家から作品を展示する機会を奪った。そして、不自由展の企画者である表現の不自由展実行委員会が企画を発表する機会を失わせた。合意なく中止を決定したことは表現の不自由展実行委員会の信頼を著しく損ねた。さらに、トリエンナーレ実行委員会が不自由展を中止したことで、トリエンナーレのほかの出品作家に、自らの表現に対しても制限を加えられる危機感を直接的に感じさせた。社会に対しても、美術機関としての信頼性を損ねた。

トピックス

スタッフエントランスから入るミュージアム(2)
コンサベーション──専門家ネットワークで作品を未来に託す

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[2019年11月01日号(内呂博之/坂口千秋)]

スタッフエントランスからミュージアムの奥に入り、知られざる「アートの仕事人」に出会うシリーズ第2回目。今回はコレクション作品の保管と修復を行なうコンサベーションという仕事をご紹介いただきます。(artscape編集部)

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