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2020年02月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【シンガポール】「History」への抵抗──
バイセンテニアル・イヤーとアーカイヴの実践

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[2020年02月01日号(堀川理沙)]

東南アジア全域にわたる膨大な近現代美術のコレクションを誇るナショナル・ギャラリー・シンガポール。作品だけでなく、作家や美術運動のさまざまな資料も収集されている。2019年10月、あらたに図書アーカイヴとしてそれらが公開された。ディレクション担当の堀川理沙氏に、アーカイヴとシンガポールがもつ社会的歴史的背景についてご寄稿いただいた。(artscape編集部)

キュレーターズノート

We Age──年をとる私たちと京都芸術センターの20年

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[2020年02月01日号(山本麻友美)]

京都芸術センター、2000年の開設当初は、施設や事業運営、(私を含む)スタッフ自身にも未熟な部分が多く、いま以上にアーティストを含め関係者には多大なる迷惑やストレスを与えていただろうと思う。私は、開設前から初代のアートコーディネーターとして採用され、京都芸術センター20年の歩みと、ここで制作・発表を行なってきたアーティストの成長、成功、失敗など、さまざまなことを目撃してきた。アーティストがやりたい、試したいと思ったことを実現できる場所であり続けることは、私たちにとっての重要な使命であると信じ、格闘し模索し続ける20年だった。思いもよらないアイディアを実現し、やったことのないことに一緒に挑戦する。20年経っても、まだまだ新しい表現、発想、テクニックが提案され続けることに驚かされる日々。その歩みを京都という不思議なまちの変化とともに少しだけ振り返り、これからの在り方について考えてみたい。

歴史とその周縁に潜在する豊かさ──
「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」展

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[2020年02月01日号(住友文彦)]

先日当館で終わったばかりの「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」展について、もっとも多く耳にした感想は美術館と博物館の展示を横断している、というものだった。それは確かにその通りだが、企画意図とは無関係だと思って真剣に受け止めていなかった。しかし、今更ながらそうした感想に込められた「横断」することへの肯定的な見方について考えてみる必要性がありそうだ。

artscapeレビュー

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