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2020年03月01日号のバックナンバー

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フォーカス

【台北】「部外者」はいない──カタストロフから顕われる「想像の共同体」

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[2020年03月01日号(栖来ひかり)]

もっとも近い隣国台湾は、地震も台風も多い。日本で開催された災害とアートをテーマにした展覧会にインスパイアされた現代美術展が台北市で開催されたという。同市在住の栖来ひかり氏にレポートしていただく。(artscape編集部)

キュレーターズノート

物語を紡ぎ、文化の変容に立ち会う──四国の二つの展覧会より

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[2020年03月01日号(橘美貴)]

今回は四国内での二つの展覧会を紹介しつつ、物語をモチーフにした作品に着目する。地方で展示される作品において、物語はどのような役割を持つのだろうか。作品と鑑賞者の間に物語を置くことによって、鑑賞者は物語の要素を読み取ろうと一歩引いた客観的な立場から作品を見ることができるかもしれない。また、地域に根付く物語を主題にしたものは鑑賞者が親しみやすく、意図が伝わりやすいということもあるだろう。この冬、高知と徳島で開催された展覧会でもそのような作品が見られた。

災害とアート──伝承のためのアーティスティックな試み

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[2020年03月01日号(山内宏泰)]

大災害等によって機能停止し、拠り所を見失った非日常的な被災社会にとって、アートは現状を打破するために必要な興奮剤、あるいは一時の安らぎを与えてくれる精神安定剤として大きな影響力を持つことになるのだが……。
東日本大震災の発生以降、私は国内外の大規模災害被災地を訪れ、現地の防災構造物や伝承施設、復興記念施設やモニュメントなどを視察調査してきた。本稿ではその一部を紹介しつつ、調査活動から垣間見えてきた災害とアートの関係性について私見を述べるとともに、気仙沼市で現在進められている復興祈念公園整備事業におけるアーティスティックな試みについて紹介する。

金沢から十和田へ

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[2020年03月01日号(鷲田めるろ)]

4月1日より、小池一子の後任として、十和田市現代美術館の館長を務めることになった。
私が初めて十和田市現代美術館を訪れたのは2008年5月、開館直後の頃である。2004年に開館した金沢21世紀美術館のコンセプトを、よりラディカルに推し進めた実験的な美術館として注目していた。

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